この田中氏がジュリー派の嵐、関ジャニ∞と並んで番組に起用してきたのが、くりいむしちゅー、有吉弘行、そしてほかでもないマツコ・デラックスなのだ。
ジュリー氏がここのところ“ポスト中居”として推している関ジャニ∞の村上だが、村上がMCとしての評価を上げた番組がマツコとの『月曜から夜ふかし』だ。この番組もジュリー氏と田中氏が仕掛けたもので、当初、マツコはジャニーズと絡むのは面倒くさそうだと難色を示していたのを説得し、スタートにこぎ着けたと言われている。
キムタク共演NG都市伝説の理由として、「ジャニーズはオネエタレントとの共演NG」なる説も一時ネットでは流れていたが、実のところマツコは関ジャニ∞の村上はもちろん嵐ともたびたび共演しており、つまり同じジャニーズ事務所でもジュリー派のタレントとは共演してきた。つまり、マツコ自身がそれを自覚しているかどうかわからないが、マツコは実際にこうしたSMAP包囲網の一角をなしてきたのだ。
マツコはいまや高視聴率タレントであり、しかも元同級生というネタもあって、好感度が地に落ちているキムタクがすがりたい気持ちはわからないでもない。しかし、こうしたSMAP包囲網の経緯をふまえた上で、嬉々としてマツコとの仲をアピールする姿を見ていると、木村にとってSMAPというグループはなんだったのか、という気がしてくる。まさか、SMAPという枷がなくなってマツコとも自由に共演できると感じているのだろうか。
そして、気になるのが中居の現状と今後だ。SMAP包囲網はSMAP解散で消滅したわけではない。稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人をテレビから締め出し、そして中居への包囲網もじわじわと締め上げている。2018年、中居はジャニーズを独立するのか。中居包囲網と独立の行方については、あらためてお伝えしたい。
(本田コッペ)
最終更新:2018.01.18 09:06