また、加計問題についても、菅原議員は「(文科省文書の)『総理からの指示に見えるのではないか』は総理の指示がないってことじゃないですか」などと、恥知らずにもネトウヨ界隈でおなじみの曲解をぶったしたのだが、和田議員が並行して「公文書じゃなくてメモですから。バイアスかかっているかもしれませんからね」「結局、加計問題は前川問題ですから」「すべて前川さんの怨恨なんですよ」などと連呼。平局長も“朝日新聞は文書の一部をわざと暗くして隠していた”として「(朝日の)印象操作ですね」などと、いまネトウヨや安倍応援団界隈で言われている陰謀論をまくしたてていた。
しかも野党議員の質問時間では輪をかけてヤジばかり。立憲民主党の長妻昭議員が加計問題の報道について確認をしているだけなのに、「だって言いがかりだもんこんなもん!くっだらねえな!」(生田)、「また予測で物事語る!」(小野田紀美議員)などと罵り、逆に総理が答弁すると「そのとおり!」と絶賛するなど、はっきり言って、安倍自民シンパ以外が見てもなんの価値もない内容だ。
ようするに彼らの国会解説なるものは、“森友・加計問題は終わったこと”と印象付けるために、決めつけやヤジを何度も繰り返すだけのものなのだ。これなら国会で誰が居眠りしているかをチェックしていたほうが何倍も意味があるだろう。
こんな感じで27日の中継だけでもお腹いっぱい、はっきり言って本当に見ているだけで苦痛だったのだが、そんな思いを読者にさせないために、本サイトは28日もチェックした。だが、この日はすべて野党質問だったこともあり、「報道特注(平)」ならぬ「カフェスタ」の解説は、前日にもまして想像以上に下劣な内容だったのである。
だいたい出だしから、平局長が「政策の話じゃなくて(野党が)政権を罵倒する話になると思います」として、「今日は和田さんが政権を罵倒する野党を罵倒してもらう」などと宣言。実際にそのとおりで、国会解説なんてとてもじゃないが言えない、以下のような野党へのヤジや誹謗中傷をこれでもかと繰り返したのだった。
「毎回これの繰り返しですよ。印象操作って言われますよ」(平局)
「印象操作だよ。最初から聞く必要ないじゃない」(木原)
「会計検査院引っ張ってきても禅問答」(和田)
「完全に禅問答だよ。適切じゃないって言わせたいんだよ」(木原)
「最後はキレて見せるってことで(野党は)いいんですよ」(平)
「(野党は)『お〜』じゃねえよ(笑)」(和田)
「なーにこれ、この質疑。茶番じゃねえか」(生田)
「ボタンで(使ったら)いいんじゃない?『えーっ』『お〜』(と鳴る装置の)」(平)
「さあ!『えーっ』が出ますよ!」(生田)
「この答弁何度もやってきたじゃないか! 東京新聞の某記者の官房長官への質問と同じですね」(和田)
「長妻さんのときさ、俺総理が答えてて偉いと思ったもん。あんな質問にさあ」(生田)
「無駄な45分だったねえ」(平)
「俺でも議員になれるよ」(生田)