さらに、この問題を最初に報じたTBS『あさチャン!』の取材に応じた韓国の動物病院院長は、加計学園獣医学部の入試について「韓国とくらべると入学の方法が楽かもしれません」という旨のコメントをしており、「アジアの優秀な学生」を呼び込めるとは考えにくい。他方、加計学園は国内の受験生向けのパンフレットでも〈合格後、引き続き受験勉強を続け、一般入試でワンランク上の大学、国公立大学にチャレンジすることも可能〉などと説明。我が校は国公立大より「ワンランク下」と認めているのである。これで「国際的な獣医学教育拠点大学」とは笑わせるではないか。
だが、もっと驚く事実が、きょうの予算委では示された。川合議員が「ほかの16ある獣医学部設置大学で留学生を何人受け入れていますか?」と訊くと、文科省の義本博司高等教育局長はこのように答えたのだ。
「現在、4つの大学で16名の留学生が在籍しているということでございます」
加計学園は1年で20人の留学生を入学させる一方、ほかの獣医学部では、日本全体で16人しか留学生がいないというのである。いかに加計学園獣医学部の留学生受け入れ数が異常に多いかがわかるというものだ。
しかも、問題はまだある。それは教員の確保状況についてだ。
安倍首相の“腹心の友”である加計孝太郎理事長は、大学設置・学校法人審議会の判断を受けて今月10日、コメントを発表。そのなかで加計理事長は〈獣医学科75名、獣医保健看護学科12名という充実した教員組織を備えます〉と胸を張った。
しかし、本日の予算委において、川合議員はこう述べたのだ。