まさに愛のあるメッセージ。しかし、いまの松本にこの言葉ははたして届くのだろうか。というのも、田中氏も指摘していたが、いまの松本は完全に“裸の王様”になってしまっているからだ。テレビ業界には誰も逆らうものがおらず、ネットでも松本信者やネトウヨたちがその中身のないただの権力者の既得権益擁護の言葉を称賛している。
そして、ほんのわずかな異論や批判意見も、オリエンタルラジオの中田敦彦のケースが象徴的なように、その権力をつかって黙らせ、なかったことにしてしまう。実際、毎週のように松本の『ワイドナショー』での言葉をありがたがって取り上げている大手ニュースサイトもこの田中氏の“手紙”や『週刊金曜日』の松本批判についてはほとんど取り上げようとしない。
自分にとって聞きたい言葉しか聞かず、世の中に害悪をまきちらす存在になってしまったこの“裸の王様”をいったいどうやったら止めることができるのだろう。
( 酒井まど)
最終更新:2017.12.06 04:05