安倍首相はきょうの国会で「私の意向は入りようがない」などと宣ったが、いかに安倍首相が政府専用機に搭乗させるなど加計理事長を特別扱いしてきたのか、そして首相補佐官や内閣参与まで動員して前川氏に“恫喝”するなど、加計学園の獣医学部新設に安倍首相が関与した事実が毎日のように出てきている。きょうの国会でも指摘されたが、安倍首相は「岩盤規制に、加計学園だけが通れる型の穴を開けた」のであり、いわば「アベ友特区」なのである。しかし、結局、安倍首相は「民進党ガー」と姑息に責任を転嫁し、馬鹿の一つ覚えで「印象操作だ!」を繰り返すだけなのだ。
しかし、この卑しい態度を国民はしっかり見ている。JNNの世論調査では、政府側の説明に「納得できる」と答えたのはたったの16%で、「納得できない」とした人は72%にも及んだ。さらに、「総理のご意向」文書についての説明で「政府と前川氏、どちらの説明を信じるか」という問いに、「前川氏の説明」と答えたのは58%、「政府の説明」と答えたのはわずか19%にとどまった。安倍首相をはじめとする安倍政権の言い分を国民は納得などしていないし、前川氏の証言のほうが圧倒的に腑に落ちているのだ。
いくら安倍首相が嘘と詭弁で乗り切ろうとしても、国民は前川氏の証人喚問を求めている。安倍首相は今後、加計学園問題を有耶無耶にさせる気かもしれないが、野党はなんとしても前川氏の証人喚問と集中審議を実施させなければならない。
(編集部)
最終更新:2017.12.04 04:00