もちろんその理由はマスコミのジャニーズタブーにある。これまで熱愛や不倫、乱交、そして警察沙汰まで数多くの不祥事を巻き起こしてきたジャニーズタレントたちだが、ジャニーズ事務所の圧力、そして絶大なる影響力への忖度、自粛という構造のもと、その多くは封殺されてきた。そして今回のように、“ややこしい”案件に、あえてマスコミが手を突っ込むことなど、どう考えてもあり得ない。
さらに手越は、ジャニーズ事務所の最高権力者であるメリー喜多川副社長のお気に入りだといわれている。手越はこれまで益若つばさ、きゃりーぱみゅぱみゅ、紗栄子、小嶋陽菜、柏木由紀、など数多くの芸能人たちと浮き名を流し、またナンパした女性を“お持ち帰り”したり、合コンで女性に差別発言をするなど、数多くのスキャンダルを起こしてきた。ジャニーズでは御法度の副業の噂もたびたびささやかれている。
ジャニーズといえども、ここまで事務所の意向や“掟”を無視するタレント──赤西仁や田口淳之介、田中聖など──は、たとえジャニー喜多川氏の寵愛を受けていたとしても結局は追放されている。しかし、手越には不思議とそうした動きがないどころか、熱愛、写真流出騒動にしても一切お咎めはなし。その背景にはメリー氏の寵愛があるといわれている。一方で、なんの素行不良がなくとも、単にメリー・ジュリー体制に批判的、飯島派だと目されただけで冷遇されるタレントもいることを考えれば、あまりに露骨なえこひいきだろう。
世間を震撼させた7億円金塊窃盗事件にアイドルタレントが関係していた。ワイドショーが嬉々として飛びつくはずのビッグニュースだが、しかしジャニーズタブーの前に、マスコミはその一切を報じることがない。
いつものこととはいえ、弱きをくじき強者にこびる芸能マスコミの姿勢、なんとかしてもらいたいものだ。
(林 グンマ)
最終更新:2017.12.04 03:19