本日質問をした自民党の葉梨康弘衆院議員が『Nスタ』(TBS)で同じように封筒を出し、また同じ主張をしていた。いったいそれのどこが夫人の関与を否定する証拠になるのか、これまたむちゃくちゃだが、ようするに、いざとなったらすべてを谷氏に押し付け、トカゲの尻尾切りをする腹づもりらしい。
さらに、ネットでもこのFAXを打ち消すための謀略情報がどんどん流されている。ネトウヨやネトサポらしきアカウントが、「枝野と籠池は、事前に打ち合わせしていた」というツイートを大量に拡散しているのだ。
その結果、テレビニュースはその空気に飲み込まれ沈黙。今日の時点では2枚目のFAXを具体的に取り上げたのは前述の『Nスタ』と『スーパーJチャンネル』『報道ステーション』(テレビ朝日)くらいにとどまっている。
しかし、官邸と自民党、安倍応援団コメンテーター連中がいくら火消しに躍起になっても、国会中継で、籠池氏が2枚目のFAXを読み上げる場面は多くの国民が目撃している。そして、目撃した人のほとんどは、これが明らかに、昭恵夫人の関与を裏付ける証拠であり、安倍首相の辞任に価する事態であることを認識している。
今日から明日にかけて、この問題を無視し続けるテレビ局や番組に視聴者からの不満と疑問の声が大量に届けられることになるはずだ。
そもそも、この森友学園報道は、発覚直後、この問題をなかなか取り上げようとしないテレビ局に抗議が殺到した結果、いまの大報道につながっていったという経緯がある。
今回、メディアは、このまま官邸のいいなりに国民を欺き、2枚目のFAXを葬り去るのか。それともこのところのファイティングポーズを取り戻して、真相追及を続けられるのか。まさにメディアの真価が問われている。
(編集部)
最終更新:2017.11.22 01:02