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予想的中! 宮崎駿監督が新作アニメを製作! 宮崎監督が言論弾圧すらも覚悟する次作の中身とは…

 だが、8月2日の原稿でも書いたように、常駐スタッフを解雇して現行の制作部門を解体するからといって、イコール、ジブリ解散でもなければ、アニメ制作からの撤退でもない。アニメーション業界ではもともとほとんどの会社が常駐スタッフをおいていない。作品ごとにフリーのアニメーターを集め、制作が終わると解散、というのが普通なのだ。

「宮崎(駿)監督が引退して、他の監督作品の興行収入では、その常駐スタッフの人件費をまかなえない。だから、他のアニメーション会社と同じようなフリーを使う体制に切り替える、それだけのことだと思いますよ。おそらく『思い出のマーニー』の米林宏昌監督と、宮崎さんの息子である吾朗さんの2人を看板監督に、これからも制作は続けるはず」(ジブリに詳しいアニメーション関係者)

 実際、株主総会でも、鈴木敏夫代表取締役は「制作部門を1回解体」するとはいっているが、同時に「再構築をしようと思う」と語っており、解散や撤退などは一切口にしていない。

「にもかかわらず、こんなに何回も解散・撤退が報道されるというのはおそらく、映画関係者のリークでしょう。公開中の『マーニー』の興行成績が伸び悩んでいるので、“ジブリ最後の映画”と煽っててこ入れしようとしているんじゃないでしょうか」(前出・関係者)

 まあ、本サイトがいくら「解散はない」といっても多勢に無勢で聞き入れてもらえないだろうが、そんな空気は一切無視し、あえてジブリの次回作を予測してみよう。実は筆者はジブリの次回作にあたりがついているのだ。

 何を根拠に? そう思われるかもしれないが、ヒントは2010年頃にスタジオジブリが非売品として作成した小冊子「岩波少年文庫の50冊」の中にある。岩波少年文庫は世界の児童文学の代表作を集めたシリーズだが、この小冊子は児童文学に造詣が深い宮崎駿監督がその岩波少年文庫からお気に入りの作品を50冊選んだもの。後に宮崎氏の著作『本へのとびら 岩波少年文庫を語る』(岩波新書)にも収録されている。

 実は、最近の若手監督によるジブリ映画は、その「岩波少年文庫の50冊」で紹介されている作品がほとんどなのだ。息子・吾朗監督のデビュー作である『ゲド戦記』も宮崎監督が同冊子の中で強く薦めているし、2010年に公開された『借りぐらしのアリエッティ』も同書のなかに登場する『床下の小人たち』が原作。そして、現在公開中の『思い出のマーニー』についても、宮崎監督が同冊子で「この本を読んだ人は、心の中にひとつの風景がのこされます。入江の湿地のかたわらに立つ一軒の家と、こちらをむいている窓」と書いている。

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