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安倍「トランプにゴルフを誘われた」、トランプ「安倍がゴルフをやりたがった」…嘘つきはどっちだ?

「官邸はこの間、いかにトランプ大統領が安倍首相を気に入っているか、という情報をしきりに記者に流しています。ゴルフの一件もそのひとつですね。それ以外にもトランプ・ファミリーが安倍首相を大いに買っているという話をこれでもかと言いふらしていました」

 実際、あの朝日新聞までもが、“トランプの娘であるイバンカのお気に入りは安倍首相だ”なる、こんな与太話を流している。

〈「あなたは安倍晋三首相に従っていればいいのよ」。トランプ米大統領が長女のイバンカ氏からそんな忠告を受けたとの話を、トランプ氏が28日の日米電話会談で首相に紹介したことが分かった。首相官邸の幹部が明らかにした。トランプ氏は電話会談で、イバンカ氏が首相を「非常にクレバーな人だ」と評価していたとも話したという〉

 思わず笑ってしまうような提灯記事だが、明記されているように、これもネタ元は完全に官邸だ。だが、逆に言えば、これはエキセントリックなトランプの振る舞いにかなりの焦りを見せていることの証左。安倍の自信のなさの裏返しらしい。

「実際、官邸は今回の日米会談が一方的で屈辱的な中身になる可能性もあるとみており、国内の反応にかなりナイーブになっています。対米従属のイメージをとにかく軽減しようと、安倍首相がトランプ大統領からいかに評価され、信頼関係を築いているか、ということを強調、予防線をはっているのでしょう」(前述・官邸担当記者)

 だが、安倍応援団を駆使することで国内メディアは騙せても、こうした安倍の姿勢は、海外メディアからはとっくにバレてしまっている。たとえば、米紙ニューヨーク・タイムズは、2月5日付けで、日米関係を揶揄するこんな風刺画を掲載。それは「U.S-JAPAN TIE(日米の紐帯)」と名付けられた車を安倍首相がおどおどした表情で運転し、後部座席でトランプが拡声器で安倍になにやらがなりたてている図だ。ご丁寧にも、こんなキャプションまでついている。

〈日本の安倍首相は、世界でいちばん最初にトランプの苦痛を味わう栄誉にあずかる〉

 つまり、安倍首相がトランプのポチ犬であることを、海外メディアはとっくにお見通しということらしい。それでいて、国内メディアは、官邸の情報操作に乗っかり、安倍首相がトランプをリードしているかのように報じているのだから、これほど滑稽なことはない。

 この調子だと、安倍はトランプにどんな従属的で危険な約束をしても、きっと共同会見で「新しい時代の日米関係」などと胸をはり、マスコミも「安倍首相だからトランプと信頼関係を築けた」などと報道するのだろう。
(宮島みつや)

最終更新:2017.11.16 01:14

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