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“被害妄想”百田尚樹が今度はテレビ攻撃!「地上波はおぞましいくらい左翼的」「私も憲法改正を言うからお呼びがかからない」

 安保法制賛否の比率が云々と言っているのは、おそらく、これも本サイトが追及してきた報道圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」が主張していることのコピペだろうが、百田先生もよくご存知のように、同会は事務局長の自称文芸評論家・小川榮太郎氏をはじめ安倍応援団で固められた団体(なお、小川氏は“安倍晋三ヨイショ本”を書いて世に出た人間だが、2013年には『『永遠の0』と日本人』(幻冬舎)なる“百田ヨイショ本”も上梓している)。この調査や偏向批判がいかに恣意的であるかは、本サイトがとっくに指摘している。それをいまさら持ち出して、もっともらしく語るとは……。

 しかも、ちゃんちゃらおかしいのは、百田センセイが「テレビは左翼ばっかり」「洗脳されてる」などと吠えていることに、自分が最近テレビに出してもらえないことへの“逆恨み”が見え隠れすることだ。

「私も、地上波テレビからはすっかりお呼びがかからなくなりました。私がテレビで『憲法は改正すべき』などと言うと面倒だと思っているのでしょう」

 おいおい、ちょっと待ってくれ。残念ながら百田センセイがテレビにお出ましにならなくなったのは、別にあなたが改憲派だからとか、そういう話じゃない。

 もともと『永遠の0』が大ヒットした 3、4年前頃もすでに右派的主張をがなり立てていたが、百田センセイはトーク番組やバラエティなどテレビに引っ張りダコだった。しかし、当時NHK経営委員だった14年 1月、東京都知事選で田母神俊雄氏を応援した際、他候補のことを「人間のクズ」呼ばわりしたぐらいから、世間も百田センセイの“ヤバさ”に気がつき始める。そして、14年秋からの『殉愛』騒動と名誉毀損裁判で、さすがに「この人、ヤバいだけじゃなくてウソつきだ」という認識が社会に定着。そして、15年夏には自民党の会合に出席し、沖縄の二紙に対して「潰さなあかん」という言論弾圧発言である。そりゃあ、テレビ局関係者も「ちょっと出すのヤバくない?」となるに決まっているではないか。

 つまり、百田センセイは盛大に“自爆”したのだ。言っておくが、これは別に“左翼陣営からの圧力(笑)”があったとか、ましてやテレビが左傾化したからとか、そういうことでは一切ない。あたり前だろう。前述したとおり、安倍政権のプレッシャーに完全にひれ伏したテレビメディアはいま、ごくごく一部の気骨のある報道番組以外は、政権批判にまったく踏み込まなくなってしまい、むしろ田崎史郎・時事通信特別編集委員のような“政権の代弁者的”なコメンテーターばかりが重宝されている。

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