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安倍昭恵が「教育勅語」を暗唱させる“愛国幼稚園”新設小学校の名誉校長に! 設立代表者は日本会議幹部

〈貴殿はかねてから我が国の防衛と自衛隊の任務の重要性について深く認識され永年にわたり防衛基盤の育成と自衛隊員の士気高揚に貢献されるところ大なるものがありました よってここに深く感謝の意を表します
平成二十八年十月二十二日
防衛大臣 稲田朋美〉

 感謝状の送り主は、なんと稲田防衛相──。この感謝状の真偽は不明だが、たしかに籠池総裁は幼稚園の行事をとおして自衛隊と密接な関係を築いており、前述したように園児を自衛隊イベントに参加させたり、同園の教諭に自衛隊への体験入隊をおこなわせ、「国旗掲揚や甲板掃除、カヌーなども体験」させているという(「致知」10年5月号、籠池氏インタビューより)。

 これだけではない。塚本幼稚園の教育を取り上げた『NEWSアンサー』(テレビ東京)では、籠池総裁が日本会議のイベントに出席する姿を取材、氏が「日本会議大阪の代表・運営委員」であると報じている。

 戦前回帰を目論む日本最大の極右団体幹部が、幼児期から軍国・愛国主義を叩き込み、さらには小学校教育にまで手を広げ、首相夫人が名誉校長という“広告塔”になる。──たんに夫人が役割を代行しているだけで、これは安倍首相が改憲運動と連動するかたちで軍国教育復活をめざすという、ひとつの実例なのではないか。

 小学校では2018年からはついに道徳が正式教科となるが、安倍首相のもとでは道徳授業において教育勅語や修身がかたちを変えて息を吹き返す可能性は高い。お国のために命をかける。子どもたちがそう口にする未来には、絶望しかない。
(水井多賀子)

最終更新:2017.11.12 01:49

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