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安倍昭恵が「教育勅語」を暗唱させる“愛国幼稚園”新設小学校の名誉校長に! 設立代表者は日本会議幹部

〈尖閣諸島・竹島・北方領土(樺太の半分・千島列島・歯舞・色丹・択捉・国後)は 日本固有の領土です。
日本人および日本国は矜持を持って堂々と対峙せねばなりません。
しっかりとした歴史観・国家感を持ち、それに裏打ちされた方向性と実行力を持ったリーダーに委ねたい。
その最も有力な人物こそ、第90代内閣総理大臣 安倍晋三先生です。
来る9月16日 安倍晋三先生が塚本幼稚園に講演に来られます。〉

 幼稚園の講演会告知なのに、のっけから領土問題……。まるでどこかの極右団体のHPのようだが、このように、同園は昭恵夫人だけでなく、安倍首相とも決して無関係ではないのだ。

 だが、私立の幼稚園・小学校だからといって、こうした教育方針は見過ごせるものではない。籠池総裁は瑞穂の國記念小學院のカリキュラムの特長についても〈「教育勅語」を中心に据えた「修身」や四書五経を学ぶ「儒学」、ご皇室の成り立ちや『古事記』『日本書紀』を学ぶ「国際日本学」などをとおして、日本人としての魂をしっかり育ててまいります〉(「致知」2015年4月号/致知出版社)と話しているが、「教育勅語」を朗唱させる教育はあまりに危険だ。

 そもそも「教育勅語」は、国民の道徳と教育理念のあり方を示すべく、明治天皇の勅語として1890年に発布。そこで書かれた“お国のために”という教えは軍国主義教育の根本をなし、戦後の1948年に失効となった。それをいま、子どもたちに叩き込むという行為は危険な教育と言わざるを得ない。

 実際、この塚本幼稚園が「教育勅語」を暗唱させていることを報じた2005年7月の東京新聞の記事では、文部科学省幼児教育課が「教育勅語を教えるのは適当ではない。教育要領でも園児に勅語を暗唱させることは想定していない」と回答。沖田行司・同志社大学大学院社会学部教授も「教育勅語は天皇主権をうたっており、国民主権の現代にはそぐわない。幼稚園児には宗教、学問の自由を侵す結果となった教育勅語の歴史的経緯を理解できず、無理がある」とコメントしている。

 自民党は「子供を戦地に送るな」と教員が言うことを「中立性を逸脱した教育」「偏向した教育」「特定のイデオロギー」と認定しているが、憲法に明記された国民主権を無視するこうした教育方針こそイデオロギッシュであり、偏った教育だろう。

 さらに、昭恵夫人がこの“愛国小学校”の名誉校長となることがネット上で話題を集めるなか、ある一枚の画像がユーザーによって投稿された。それは籠池総裁に向けられた「感謝状」であり、そこにはこう綴られている。

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