YouTube『ANNnewsCH』より
約130人もの死者が出た、パリ同時多発テロ事件から1年となった13日、パリでは犠牲者を追悼する数々の集会が催された。
同日パリでは、フィギュアスケートのグランプリシリーズフランス大会が行われており、日本からも浅田真央、樋口新葉らが参加。昨年の同大会はフランス・ボルドーで行われていたのだが、大会中にテロが発生し、ショートプラグラムのみ終えたところで、フリープログラムは中止となった。今年はパリでの開催ということもあり厳戒態勢のなか行われたのだが、スケート連盟から浅田ら選手たちに、テロを警戒し「不要な外出を避ける」「ひとりでの外出は禁止」などの注意喚起がなされたという。そのなかには「外で日本代表のウェア着用禁止」というものまであった。
日本代表ウェアを着て外出してはいけない。意外な感じもするかもしれないが、しかし、これは過剰反応でもなんでもなかった。
「フランスはいまも非常事態宣言を解除していませんし、フランスの捜査当局からは、再びテロが起きる可能性があるとの注意喚起がなされていた。しかも、日本スケート連盟が独自に情報収集をしたところ、日本人が標的になっているという情報があったようです」(スポーツ紙フィギュア担当記者)
スケート連盟の情報源はさだかではないが、日本がいま、安倍政権の戦争協力政策によって、イスラム国(IS)をはじめとするイスラム過激派からテロの標的にされているのはまぎれもない事実だ。
もっとも、安倍応援団やネトウヨたちはこの事実を認めようとしない。実は、昨年のパリ同時多発テロのときもそうだった。被害を受けた飲食店のなかに、「スシ・マキ」という日本料理店が含まれており、この情報がかなり早い段階でツイッターに投稿されたが、ネット右翼たちはこれを「デマだ」と攻撃した。そして、フランスのフィガロやイギリスのデイリーテレグラフなどの海外メディアの報道により日本食料理店が銃撃を受けていたことが明らかになると、今度は、「なんでもかんでも安倍さんのせいにするな」「たまたま一帯の食い物屋が狙われただけ」と、躍起になってテロと安倍政権の関係を否定した。