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リオ五輪、W杯最終予選直前に考える、サッカーは右翼的ナショナリズムやレイシズムと無縁ではいられないのか

 清氏は本書のなかで浦和レッズの公式サイトにあるこんな文言を紹介している。

〈私たちは人種、肌の色、性別、言語、宗教、出自、もしくはそのいかなる理由による差別も認めません。あらゆる差別に対して、『“ZERO TOLERANCE”(絶対許さない)』という断固とした態度で接するとの意識を共有します。
 サッカーは、スポーツや社会から差別を撲滅する力を持っています。「行動は言葉よりも多くを語る」という確信のもと、サッカーを通じて結ばれた大切な仲間と共に、差別と戦うために尽力します〉

 スポーツは差別を助長するための道具ではなく、差別をなくすためのツールとなるべきである。これから始まる注目の国際戦を前に、そのことをもう一度胸に刻み込んでいただきたい。
(井川健二)

最終更新:2016.10.28 03:56

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