さらにブログを遡っていくと、5月7日付の投稿で、本サイトについての電波な「考察」までしてあった。曰く、リテラの記事のほとんどは〈AI(人工知能)が創作したものではないかと思うのです〉とのこと。
〈「リテラ」を運営するのは、株式会社サイゾー(CYZO Inc.)であることがわかっています。
そして、株式会社サイゾーの代表は、揖斐憲氏、オーナーは苫米地英人(とまべちひでと)氏です。〉
〈サイゾーのオーナーである苫米地氏は、認知科学者として計算言語学、人工知能、離散数理科学、分析哲学、認知心理学、機能脳科学などを研究しています。
彼ならば、専門分野であるAI(人口知能)を駆使し、それをビジネスに生かすことも可能だと思います。〉
〈つまり、AI(人口知能)を使って、次々と記事を創作させ、いつの間にか日本中が動揺させられるという事態がすでに起きていると考えられるのです。〉
反論するのもバカバカしいが、とにもかくにも、もはやこの「日本会議千葉八千代支部のページ」の管理人は“妄想世界の住人”となってしまっているのは間違いない。いやはや、日々、ネトウヨの妄想に辟易としている本サイトではあるが、これほどのタマには久しぶりにお目にかかった次第である(正直、この“リテラAI説”は編集部で大ウケだった)。
ちなみに先に少し触れたが、じつはこのブログ、去る7月30日の投稿で、〈「日本会議八千代支部のページ」としての役割は、ここでひとつの区切りをつけさせていただきたい〉として、ブログ名を変更している。
実はここ最近、このブログがネットでちょっとした話題になっており、日本会議本部が表向き、その存在を隠そうとしたのかもしれない。しかし、8月2日現在でも、そのサブタイトルには〈旧日本会議千葉八千代支部のページです。「憲法改正」・「愛国教育」・「国体護持」・「日本第一」を軸に、様々な言論活動や情報発信を行うブログです〉とある。
いずれにせよ、「安倍政権を支える巨大極右組織」とも「草の根保守の全国ネットワーク」「地道な保守運動」とも称される日本会議だが、その末端にはかなりヤバい電波なネトウヨが入り込んでいるということだろう。
いっておくが、これは笑い話ですませられることではない。なぜなら、この国の政権の中枢にいる政治家たちの多くは、こんな連中からの支援を受け、こんな連中と一体化して改憲運動を展開しようとしているのだ。
いや、この「日本会議千葉八千代支部のページ」が「愛国」の名のもとに展開するトンデモ発言を注意深く読むと、安倍首相をはじめとする自民党の極右政治家たちも根っこのところでは同じ匂いを漂わせていることがよくわかる。あらゆるものを反日に結びつける陰謀論に前時代的な差別主義……。
そういう意味では、これら電波ネトウヨの姿はこの国を支配する政治の本質を表しているともいえるのだ。この現実をわたしたちはよくよく認識すべきだろう。
(宮島みつや)
最終更新:2016.08.02 12:17