左・石原慎太郎公式サイトより/右・「yoshizumiishihara.com」より
舛添要一都知事への批判の声が日増しに高まっている。政治資金を使った家族旅行や、ヤフオクで美術品を購入していた、政党交付金をファミリー企業に還流させていた、自宅や別荘を法人名義にして租税回避していた、などの新事実も次々と浮上。いよいよ辞任秒読み、という見方も強まってきた。
ニュース番組やワイドショーは、この問題について連日、長い時間をかけて報道。出演するコメンテーターも手厳しい言葉を投げかけているが、そんななか、本日16日放送『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)で、ある人物がそういった世間の空気とはまったく違う態度を見せて、視聴者に違和感を与えた。
その人物とは石原慎太郎元東京都知事の息子である、タレントの石原良純。コメンテーターのテレビ朝日・玉川徹や住田裕子弁護士とともに同番組に出演したのだが、他の2人が舛添都知事の疑惑を厳しく追及する中、良純だけはほとんど批判的な言葉を口にしなかった。というか、この話題にふれることに明らかに消極的で、内容のある発言をまったくせず、挙動不審な態度さえ見せたのだ。
それは最初からだった。舛添都知事が家族旅行のホテル宿泊費用を会議費として処理していた問題についてのVTRの後、番組はスタジオに切り替わったのだが、良純はほとんどしゃべらない。司会の羽鳥慎一に「良純さん、どうでしょう?」とふられてようやく答えるのだが、意味不明な言葉を小さい声で何やらボソボソ。羽鳥から「あの、もうちょっと大きな声で」と注意される始末だった。
その後も、不審な様子は変わらない。玉川がどのような目的で会議が開かれ、誰が参加していたのか答えられないのはおかしいと舛添都知事を糾弾するのだが、良純は同調するわけでもなく、旅館の間取り図を見ながら「間取りを見ると、そんな大人数は入らないような気がしますけどね」と頓珍漢なコメント。スタジオが微妙な空気になると、「もういいです」と自ら話を打ち切った。
「政治的な機微にかかわるので差し控える」という舛添都知事の言い訳に話題が及んだ際も、スタジオの批判的な空気をよそに、住田弁護士に「これはやっぱりちゃんと誰かと相談したんですか?」と、関係のない質問をしただけ。
この間、印象に残った良純から舛添知事へのツッコミは、会見でやたら水を飲んでいた、と指摘していたことくらいだった。