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北海道補選で当選した自民党・和田候補の選対幹部に有名“ヘイト”活動家が! アイヌ、韓国差別発言を連発

 一方、今回の北海道5区補選には、もうひとつ、注目すべき点があった。それは、自民党の和田義明陣営で、在特会(在日特権を許さない市民の会)らヘイト集団界隈と深いつながりを持つ人物が、選挙を仕切っていたという事実だ。

 その“ヘイト界隈と深いつながりのある人物”とは、前札幌市議のK・T氏。自民党所属で日本会議北海道本部常任理事であるK氏は2010年の札幌市議補選で初当選、15年の統一地方選で落選しているが、その思想は差別と陰謀論にまみれた極右そのものである。

 たとえば、11年2月の市議会では「朝鮮学校への補助金支出について、停止を含めた見直しを検討すべき」と訴え、また自身のFacebookでも〈アイヌ問題は、非常に危険なお話であります。外国人勢力と利権を貪る危険な勢力に利用された国益を脅かす問題です〉〈アイヌは先住民族ではありません〉〈札幌市役所は北朝鮮と中国共産党、韓国をはじめ、日本国内で活動している「反日勢力の支援機関」〉などと人種・民族差別、陰謀論を連発している。

 しかも、K氏が講演会や集会、街宣などに頻繁に参加するなど、深く携わっている「日本のため行動する会」(日行会)は北海道を拠点とする在特会の流れを組んだヘイト市民団体。K氏はFacebookで同会に〈先月の選挙では大変お世話になりました〉と謝辞を述べるなど、積極的に協力を得ていた形跡がある。また、「朝鮮人は常識がなく知能が低い底辺民族!」「韓国を日本から追い出すための新しい憲法をつくるぞー!」など、聞くに堪えないヘイトスピーチを連呼していた「自主憲法を願う道民会議」なる団体主催のデモでもトラメガを持って街宣し、自身のホームページで誇らしげに活動報告するなど、筋金入り極右レイシストなのだ。

 こんな人物に札幌市議として血税が支払われていたこと自体、愕然とするが、しかしもっと恐ろしいのは、前述したとおり、今回の北海道5区補選で、自民党の和田氏がこのK氏を「選対の遊説隊長」に抜擢していたことだ。和田氏は、自身のFacebookで今年3月13日にこんな投稿をしている。

〈3月13日、「K・T(文中は実名)春の集い」にお招きいただきました。
同日・同時刻に民主党の岡田代表はじめ相手陣営の演説会が新さっぽろ駅前でありました。戦う市議会議員、K先生らしく合わせたのかとおもいきや向こうが合わせてきたようです(^^ゞ
K先生には、厚別区の街頭演説や駅立ち、お茶懇など本当にお世話になっております。また、和田よしあき選対の遊説隊長をお引受けいただきました。勇気100倍です!〉

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