その一例として、記事では、AKS前社長の窪田康志氏がお気に入りの篠田麻里子をあげている。彼女は自由に使って良いと許可の出た窪田社長名義のカードを所持しており、洋服だけで30万円〜40万円も爆買いしていると裏事情を明かす。AKB48グループは卒業していく者がとにかく多いが、これだけの格差を見せつけられているのなら、それは辞めたくもなるだろう。
●暴力団とも関係が? AKB48創始者のアウトローな過去
最後にご紹介するのが、AKSの「S」こと、芝幸太郎氏だ。AKB48プロジェクトが走り出すにあたっての資金源はこの芝幸太郎氏によるもの。48という数字が、「4(シ)8(バ)」の語呂合わせであることからも、AKB48プロジェクトにおいて出資者である芝氏の果たした役割の大きさが分かるだろう。
そんな彼の過去について、「週刊新潮」(新潮社)12年9月20日号が暴露した。記事によれば、芝氏は違法な闇金融で詐欺行為をおこなうことで儲け、その金を元手に裏カジノをオープン。大のギャンブル好きで知られる窪田氏と芝氏はそこで出会い、AKB48プロジェクトは始まった。初期のAKB48には、その裏カジノで得た汚れた金が大量に注ぎ込まれていたという。
その記事が世間に出た後、芝氏は「暴力団との付き合いもあった」と書かれたことを問題視、訴訟へと発展する。しかし、「週刊新潮」はそれを受けて次なる記事を掲載した。
「週刊新潮」13年5月30日号には、10年ほど前に撮影されたというある写真を掲載。その写真には、山口組系の幹部や暴力団と近しい関係の総会屋の男らとともに一枚の写真に収まる芝氏の姿が映し出されていた。
初期のAKB48プロジェクトに暴力団との関わりがあったのかどうかは分からないが、この「週刊新潮」の記事により、少なくとも芝氏に暴力団関係者との付き合いが皆無とは言えなくなった。
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AKB48をめぐる「闇」の10年史、いかがだっただろうか? 「週刊文春」「週刊新潮」以外のマスコミはほとんど報道しなかったが、AKB運営の体質は他の芸能事務所以上に「真っ黒」と言っていいだろう。
先日行われた高橋みなみ卒業コンサートのMCでは、2代目の総監督である横山由依が、これからが「AKB48第2章」であると宣言した。第2章ではぜひ、こういった体質を払拭してもらいたいものだ。
(新田 樹)
最終更新:2017.11.24 09:43