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●テレビ局員匿名座談会!「ジャニーズのテレビ支配の実態を語ろう」(前)

ジャニーズがテレビ局の人事も左右!? SMAP騒動の最中、フジテレビとTBSで何が起きていたのか

●メリー氏の圧力で3年前から飯島派外しを進行させていたフジテレビ

──そこまで影響があるとは……。でも、そういえば、飯島派が強いと言われていたフジテレビが昨年6月の人事で、SMAPと飯島氏独立をにらんで、飯島派の主要スタッフを全員左遷したという話がありましたね。今回のSMAP報道で「週刊文春」(文藝春秋)が書いていましたが。

B たしかに、あの人事では、飯島派の番組スタッフが別の部署に異動になったり、関連会社に飛ばされたり、というケースが結構あった。たとえば、フジには、日本財団の笹川陽平会長の息子がいて、山下智久の『大人のKiss英語』『山Pのkiss英語』や『中居正広のISORO』をプロデューサーとして手がけ、飯島氏とも非常に近かった。SMAPが日本財団の運営する東京パラリンピック応援サポーターになったのも彼との関係がきっかけと言われていたほど。ところが、その笹川ジュニアが昨年の人事では制作現場から離れてしまったんだ。

A でも、全員が左遷、というのはちょっとオーバーだね。『SMAP×SMAP』のチーフプロデューサーの黒木彰一氏は、飯島氏が企画した『キスマイBUSAIKU!?』も手掛けており、バリバリの飯島派だが、昨年6月の人事では、編成制作局に残っていたし。むしろ、この時の人事で注目すべきなのは、左遷よりシャッフルが行われたことじゃないか。さっきも話に出たけど、今までは、飯島派、ジュリー派の間の人事交流なんて絶対にありえなかった。ところが、今回は、飯島派の番組スタッフがジュリー派の番組に異動する人事が結構あったんだよ。たとえば、キムタクの『HERO』のプロデューサーが、長瀬智也の『フラジャイル』のプロデューサーになったり……。これは、飯島氏独立をにらんで、使えるスタッフをジュリー派に移そうとしていたということだろう。

C ただ、フジではもう少し前から“脱飯島”が進行していたという見方もある。2013年に飯島氏の最大の後ろ盾である荒井昭博編成局長が外されたけど、そのあたりから始まっているんじゃないか、と。荒井氏は『夢がMORI MORI』に無名のSMAPを起用、『SMAP×SMAP』を立ち上げた“SMAP育ての親”と言われるプロデューサーで、編成局長になってからも、SMAPをさまざまな番組に起用し続けた人物。ところが、2013年6月の人事でフジ・メディア・ホールディングスの総務局長に異動になって、制作から外されてしまった。

B 荒井氏の人事の裏には、ジャニーズの“女帝”メリー氏の圧力があったと言われていたしね。当時はちょうど、ジャニーズのジュリー派、飯島派の対立が顕在化してきた頃で、人事の少し前、2011、12年くらいには、メリー氏が娘のジュリー氏のために飯島派の切り崩しを始めていた。飯島氏がプロデュースしていたKAT-TUNやHey! Say! JUMPをジュリー派に戻し、テレビ局、とくに飯島派が強いフジとTBSには露骨に圧力を加え始めていた。フジに対してはトップに近い人物にメリー氏自ら「ジュリーをとるのかを飯島をとるのか」と直談判したとも言われている。

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