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自民党から出馬、SPEED今井絵理子の会見にはため息しかでなかった…安保法制批判は撤回、基地問題はごまかし

「平和を願うだけでは、守れないっていうのも現実です。一昨日、北朝鮮のミサイルが飛んで、沖縄の上空を通過したときに、緊張が高まりました。万が一のための備えは必要だと思います。ですが、それは戦争をするためではなくて、平和を守る、みなさんの生活や命を守るために必要なことだと思います」

 いや、あなたはそれを「プチ戦争」って呼んでたんじゃ……。結局、今井は昨年夏に抱いた平和への願いを打ち捨て、安倍首相の詭弁である「積極的平和主義」をすっかり身につけたらしい。やれやれ、である。

 それだけではない。会見で安倍首相の印象を訊かれ、今井はこう語った。

「私はものすごく、このいまの日本に感謝しています。それはなぜかと言いますと、こんなにも安全な国ってほかにないと思っています。それを守り抜いている政治家の皆さんはすごく尊敬しています」

 だから、危険に脅かされる国にしようとしているのが安倍首相はじめ現政権なんですけど……。しかも、基地問題について考えを質問された今井の回答はこうだ。

「基地問題に関しては、基地の負担を軽減したいということはみなさん同じ、共通の思いだと思っています。私は自分の目で見て、沖縄の方々の声をきちんと直接聞いて、そこで真剣に取り組めたらなと思います」

 基地の負担を軽くしたいと考えているのなら、沖縄にすべてを押しつけようと強権的に“沖縄いじめ”を実行している自民党から出馬するなど、絶対にあり得ない。もうひとつ言っておくと、今井はシングルマザーだが、安倍首相は自著『美しい国へ』(文藝春秋)のなかでシングルマザーを異端視し、父・母・子が揃った家族こそ〈しっかりした家族のモデル〉として子どもに教育すべきだと書き綴っている。

 今井のことも、家庭のことも、否定するような総裁なんだよ?といまからでも教えてあげたいが、過去のツイートを否定した問題からもあきらかになったように、そんな事実を今井はもう受け付けないはずだ。ようするに今井は、自身が理想とする社会のあり方と自民党の政策が乖離していることに気付いていない、あるいは目をつむっているのだろう。

 見事な“転向”劇としか言いようがないが、どうして今井は信念をねじ曲げてしまったのか。これもまた前回の記事でお伝えしたが、今井の出馬の裏には“政界と芸能界”の癒着問題が絡んでいる。

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