さらに、この座談会では4人が4人とも「芸能界」に染まりきっていないのも初々しい。
宮崎「私は友達が雑誌の取材で自分のことを話してくれてないかな、って。見つけたら、うれしい」
蒼井「でも、“あおいが”って言ったのに、“あおいちゃんが”って、よそよそしくなってることってあるよね」
宮崎「語尾伸ばして言ってないのに伸ばしてあったり。よくある」
ベッキー「勝手に語尾を変えちゃうのは、いや。本当はそうじゃないのに、ベッキーってこういうコだって判断されちゃう。不安でしょうがないから、自分でチェックさせてください、って言う」
上戸「それに記者会見で、ワイドショー的に恋愛のことを聞かれるのは、答えようがないよね」
いまの上戸などは逆に、結婚前から恋愛の話を振られても笑顔でスルーするなど対応が上手だった印象だが、やはり最初からそうだったわけではない。宮崎や上戸は“帽子をかぶっているだけで芸能人っぽく見られるのがイヤ”と話すなど、「芸能人」として捉えられることにそれぞれが反発する気持ちをもっていたようだ。
しかし、仕事にかんしては皆がすでにプロ意識をもっている。たとえば宮崎は、ドラマより映画のほうが好きな理由として「ゆっくり撮れるし、遠慮しないで「もう1回お願いします」って言える」と演技へのこだわりを語り、蒼井は「会ってみたい人」の質問に阪本順治監督、「お気に入り映画」に『顔』と渋い回答をし、“長台詞をどう覚えているか?”とみんなに問いかけるなど研究熱心な面を見せている。ちなみに蒼井の質問に対して上戸は『渡る世間は鬼ばかり』の現場で身につけたという「台本読みながら、だんだん目を離していく」という珍技を回答。自分を「女優」と言い切るふたりに比べ、まだ幼さを見せている。しかし宮崎や蒼井以上にプロ意識を見せているのが、バラエティ班のベッキーだ。
たとえば、上戸から「ベッキーが活躍しているバラエティって難しそう」と振られたとき、ベッキーはこのように返答している。
「『CDTV NEO』が、一番神経使うかも。次にやることも笑わせることも考えて、ゲストも立てないといけない。『おはスタ』とかだと、セリフちょっと伸ばして言っただけで、冷たい目で見られたり(笑)」