以上紹介してきたのは、本書におさめられている追悼文のほんのひと握り。面識がある・ないを問わず、思い入れのある人物が亡くなるたびに追悼文を捧げ続け、遂にそれらを集めただけで一冊の本を上梓してしまった菊地成孔。そんな彼にとって「死」とはどのようなものなのか? それは本書に綴られた、以下の言葉に集約されている。
〈どなたがいつ、どんな風に亡くなっても、ワタシが思っている事は一つです。あの世が楽しく、面白く、苦しければ良い。この世と同じぐらいに〉
(新田 樹)
最終更新:2015.12.05 11:04