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土田晃之が安倍首相を「おじいちゃん超えたい、歴史に名を残したいだけ」と批判し、ネトウヨから卑劣な「在日」攻撃

 さらに、土田の批判の矛先は、安保法制をゴリ押しした安倍首相自身にも向かっていく。しかも、あの安倍首相の“コンプレックス”に言及する形で、だ。

「安倍さんはもうちょっと国民の人たちに納得できる、この先絶対戦争を起こりませんよということを、ちゃんと説明してからじゃないと。ちょっと焦り過ぎですよね。焦っている感じは、テメーが歴史に名を残したいだけなのかな。おじいちゃんを超えたいんでしょう。たぶん(フッっと嘲笑)。岸(信介・元首相)さんを。『俺は憲法をいじったんだぜ』くらいに思ってるのかなぁ」

 安保法制成立前、多くの芸能人たちが安保法制に反対し、これまでタブーとされてきた“政治的発言”をしてきたのは本サイトでもお伝えしてきたが、しかし、その背景にある安倍首相の体質、“おじいちゃんコンプレックス”に触れた芸能人はいなかった。土田はそこにあえて踏み込んだのだ。

 もちろん、ネットでは早速、安倍親衛隊のネトウヨたちによって大炎上。「バカ芸人が政治に口出すな」「安倍さんへの名誉毀損だ」といったおきまりの批判はもちろん、「土田って見た目があっちの人だしなぁ」「テメーは只の朝鮮人だろ」といった「在日」認定攻撃までが巻き起こっている。

 しかし、土田はこうした一部の卑劣な連中のことなどまったく気にする必要はない。なぜなら、安保法制については、多くの国民が疑問を持ち、今国会での成立に否定的な意志を表明しているからだ。安倍首相がおじいちゃんコンプレックスに突き動かされていることも、政治ジャーナリストや学者がさんざん語ってきた明らかな事実だ。

 それを芸能人が口にしたというだけで、なぜ非難を浴びなければならないのか。むしろ、今回の土田の発言は、成立後には安保法制を批判したうえ、きちんと安倍首相の問題にまで言及したという意味で、かなり質の高い論評といえよう。

 しかし、今回の土田に限らず、安保法制をめぐる論議では、多くの芸能人や著名人たちが批判を恐れず“政権への反対意見”を堂々と表明していた。これは、日本に戦争をもたらす危険な動きを止められなかったなかで、唯一の希望というべきかもしれない。

 芸能人や著名人たちには、安保法制が成立してしまった今後も、ぜひこうした動きを萎縮させることなく続けていってほしいところだが……。
(田部祥太)

最終更新:2016.06.21 07:26

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