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強行採決から3日でマスコミから安保法制報道が消えた! 安倍政権と御用マスコミの“安保忘却作戦”に騙されるな

安保法制問題を「成立したら終わり」にしてはならない(YouTube「ANNnewsCH」より)


 19日未明に成立した安保法制だが、驚くのはその後のマスコミ報道だ。それは、安倍政権に対する追及よりも野党の暴力批判に向けられた放映内容だけではない。そもそも、安保に関する報道が驚くほど少なかったことだ。

 テレビに関しては翌19日が土曜日だったため、情報番組が少なかったこともあるが、『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)が特別委員会での野党の“暴力”をことさら強調した一方で、しかし日本の今後を大変換させる重大な法案にもかかわらず時間は10分少々とあまりに短いものだった。さらに『新・情報7days ニュースキャスター』(TBS)では、安保法案に関してはわずか2分ほど。北野武が「法律で決めなきゃいいのに。日本は商人なんだから、へえへえへえ(揉み手の仕草)って、法律で決まってませんよって言いながらも、そーっと裏で汚ねえことやってるっていうのが日本らしいなって思うんだけどね。法で決まってんだ!なんて言ったってそんなうまくいかないよ。いい塩梅っていうもんがあるんだから」とひと言コメントしただけだった。

 さらに翌20日の日曜日、『サンデーモーニング』(TBS)と『報道ステーションSUNDAY』(テレビ朝日)などは、比較的長い時間を使ってしっかり安保問題を取り上げたが、肝心のNHK『日曜討論』では安保に関しては前半部分のみ、その後は辺野古問題など別の話題に変わってしまった。『新報道2001』(フジテレビ)にいたっては民主党議員のセクハラ問題が中心という有り様。

 また『シューイチ』『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ)、『サンデージャポン』『アッコにおまかせ』(TBS)などもデモや強行採決の映像をアリバイ的に流して、当たり障りのないコメントを並べただけ。むしろ、埼玉県熊谷市で起こった連続殺人事件を集中的に報道した。

 21日、月曜日の情報番組はさらにヒドかった。『とくダネ!』(フジテレビ)は冒頭、司会の小倉智昭はラグビーW杯で日本代表が優勝候補の南アフリカ代表に勝利したことで大興奮していたが、最後まで安保問題に触れることはなかった。『スッキリ!!』(日本テレビ)さらには、普段は安保法制批判やデモにかんする報道も比較的取り上げてきた『モーニングバード』(テレビ朝日)も同様に安保には一切触れなかった。

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