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スクープ! 安倍首相が『報道ステーション』生出演をドタキャンしていた! 木村草太との対決を怖がって逃亡

 そのゲストとは、賛成派が外交評論家の岡本行夫氏、反対派が憲法学者の木村草太氏だった。

 岡本氏は親米派として知られ、橋本政権以降、総理補佐官など政府要職を数多く歴任した自民党の応援団の一人である。また、7月13日に行われた安保法制の中央公聴会では自民党推薦で出席し、安保法案は必要だと主張した上で「野党が集団的自衛権は他国の戦争に参加するとの誤ったキャンペーンを国民にしていることは残念だ」と、安倍首相の詭弁を代弁した人物だ。

 一方、木村氏は憲法学者として今回の安保法制に違憲の立場をとっており、本サイトでも既報の通り、9月13日に放送された『日曜討論』(NHK)でも「安保法制は明白な憲法違反」と明言。岡本氏が招致された中央公聴会に木村氏は野党推薦で出席し、「日本への武力攻撃の着手がない段階での武力行使は違憲」「集団的自衛権の行使容認が政策的に必要なら憲法改正の手続きを踏み、国民の支持を得ればいいだけ」と主張している。

 このキャスティングに官邸サイドもOKを出したというが、ここで波乱が起こる。なんと、応援団員であるはずの岡本氏が番組への出演を断ってきたのだ。

「これには官邸サイドも驚きました。もともと安倍首相の出演が決まった日には、安倍首相出演の話が来る以前から岡本さんは出ることが決まっていたそうなんです。なのに、安倍首相が出るとわかると『安倍総理が出るなら自分は出ない』と言ってきたらしい。なぜ岡本さんが安倍首相との共演を嫌がったか、その理由は定かではありませんが、岡本さんは意外と狡猾で、バランス感覚に長けた人ですからね」(官邸関係者)

 岡本氏が出演しないとなると、ゲストはただひとり、木村氏が残るだけ。本来、安倍首相が安保法制を推進しているのだから、反対派の論客を置くのは“公正中立”を保つためには当然のこと。しかし案の定、安倍首相は逃げ出した。放送日を直前に控えて、ドタキャンしたのである。

「官邸としては、もともと木村氏は手強い相手として警戒していたんです。でも、岡本さんがいてくれたらどうにかなるだろうと。それが梯子を外されてしまった。当然、安倍首相に憲法解釈を専門とする木村氏と真正面から議論を戦わせる度胸なんてありません(苦笑)。となると、もう出演を取りやめるしかなかったんです」(同前・官邸関係者)

 安倍首相は砂川判決をもとに「集団的自衛権の行使は合憲だ」と言って憚らない。ならば、木村氏にもその正当性を説明すればいいだけなのに、敵前逃亡した……。つまり、安倍首相には、胸を張って合憲だと言い切るだけの自信がないのだ。それを国民に押しつけるとは、無礼千万である。

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