上・ウェブサイト「大阪綜合研究所 辛坊治郎」より/下・大阪府知事松井一郎公式HPより
「百田さんにも言論の自由、表現の自由がある!」
百田尚樹の自民党勉強会での発言をめぐって、タカ派政治家や保守系マスコミ関係者がこんな台詞を声高に叫んでいる。
たとえば、次世代の党・和田政宗参議院議員は、ツイッターで百田をこう擁護した。
〈百田さんの発言を封じようというのは、評論家の自由な言論活動を封じるもので、メディア自らが首を絞めるもの。報道、言論の自由は憲法にもあるとおり守られるべきであり、百田さんの自由な発言を国会審議をはじめ叩くのは言論の自由を奪う危険性のある由々しきことだ〉
同じ次世代の党・前衆議院議員の中丸啓氏はもっと露骨で、こんなツイートをしている。
〈百田氏は言論人。左翼以外には言論の自由はないという典型的なダブスタ。朝日新聞はここぞとばかりに反撃〉
まあ、次世代の党といえば、大嘘ヘイトスピーチをマニフェストに掲げるような典型的なネトウヨ集団で、中丸にいたっては「沖縄で基地反対派がハーフ女児を暴行」なる悪質デマを拡散した張本人。百田とも、「次世代の党を応援する大集会」にメッセージを送ってもらうなど同志的関係にあり、擁護するのは不思議ではない。
だが、維新の党の重鎮である松井一郎大阪府知事も、こう百田を擁護し、メディアを牽制したのだ。
〈ここぞとばかりに復讐だな。朝日と毎日は、百田さんの表現と言論の自由を奪っているのではないか。圧力をかけて〉
さらに、本来なら言論弾圧に危機感を覚えなければならないマスコミ関係者からも百田擁護が飛び出している。