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橋下待望論にだまされるな! 都構想否決のおかげで日本は改憲の危機から救われたのに

 もちろん、橋下にとってはテレビのコメンテーターとしてだけではなく、政界復帰も念頭にあるかもしれない。民間から大臣に選ばれるという線もあるし、内閣参与のようなブレーンとして安倍政権にかかわる道もあるからだ。

 だが、もう一方で、ここにきて自分の手下を政界に送り出して裏から橋下が操作するつもりなのでは?という見方も浮上している。というのも、橋下の盟友である松井一郎・大阪府知事が12月の任期満了をもって府知事を退任し、来年夏の参院選に出馬するという噂が流れているからだ。さらに、府知事の後任には、元読売テレビのアナウンサーでキャスターの辛坊治郎を候補者として立てるのでは、という情報まである。橋下は、自分のエピゴーネンとも言うべき近しい人物を政界に送り出し、彼らを巧みに操るという院政を敷きながら、自身はテレビを通して持ち前のパフォーマンス能力を十二分に発揮して世論を改憲へ導く……。

 どちらにせよ、橋下の“わかりやすい敵を仕立て上げて口汚く罵る”というお決まりのパターンはテレビのショーとしてはうってつけで、メディアが橋下を放っておくはずはない。そうして橋下が安倍首相応援団となり、憲法改正を煽動する発言を繰り返しはじめたら──。想像しただけで恐ろしい展開が、今後待っているのかもしれない。
(水井多賀子)

最終更新:2017.12.21 05:05

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