萩生田氏は他にも、神道系極右団体・神社本庁直轄の「神道政治連盟国会議員懇談会」、「日本会議国会議員懇談会」、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」幹事長代行、超党派保守議員組織「創生『日本』」と、ほとんどの右翼系組織とつながっている。
だが、萩生田氏が一番問題なのは、統一教会との関係だろう。今年の10月に統一教会多摩文京区が主催した「祝福原理大復興会」なるイベントに、萩生田氏が来賓として出席していたと「週刊朝日」に報じられたのだ。入手した同集会の資料のなかに、萩生田候補の名前が記載されていたという(14年12月05日号)。
ちなみに、統一協会系の団体「世界平和連合」は反共右翼的組織で、集団的自衛権の行使容認を求めるなど、安倍政権の政策や方針と近く、実際に安倍首相やその周辺とのつながりを指摘する声が後を絶たない。今後も注視せねばならないだろう。
教育界を支配する歴史修正主義者の急先鋒!しかもあのワールドメイトから巨額献金
★第12位 下村博文(自民党/東京11区)
安倍首相の盟友であり、文部科学大臣を務めた下村博文氏も、「神道政治連盟国会議員懇談会」をはじめ、「日本会議」や、「創生『日本』」に関わる極右議員だ。ここに「親学推進議員連盟」事務局長という役職もついてくるので、さしずめ麻雀に喩えれば、メンタンピンにドラ1で満貫である。
さて、下村氏といえば、「日本教育再生機構」との関係を筆頭に、歴史修正主義的な言動を繰り返してきたことで有名だが、大学業界や学習塾業界とのパイプも太い。そもそも下村氏は塾経営者から政界入りを果たしており、広く業界から多額の政治献金をもらっていることを認めている(「サンデー毎日」07年2月4日)。「しんぶん赤旗」によれば、塾業界からの献金額は05年から11年までで総額1289万にのぼったという。
また、つい先日も、下村が代表を務める自民党の支部が、文科省の補助金を受けた2つの学校法人から、13年に計10万8千円の献金を受けていたことが判明した。政治資金規正法により禁止されている行為だったが、下村氏は、各学校法人の代表による個人献金であったとし、「詳しくチェックしていなかった」と会見で弁明している。他、興味深いところでは、奇天烈なCMで話題の学習塾「みすず学苑」などを経営する神道系宗教法人「ワールドメイト」からも、09年だけで300万円の寄付を受け取っている(「週刊金曜日」13年2月8日)。
まさか新興宗教の意を受けて動いているという事はないだろうが、“女性の敵”ランキングでもお伝えした通り、下村文科相はかなりのオカルト好き。放置していたらそのうち、オカルト教育をはじめかねないかもしれない。