総務省トップページより
中盤に突入した14年衆院選。本サイトが先日公開した「衆院選候補者“女性の敵”ランキング」には「反吐が出る」「めまいがする」などの声が多数寄せられた。だが、くだんのセンセイたちの差別意識は“女性”に対するものだけではない。民族差別煽動、歴史の修正、戦争賛美……ニコニコしながら有権者に手を振る彼らの心の裡は、そんな危険な思想に溢れているのだ。
しかも、在特会などの排外主義デモを繰り返す市民団体との関係が疑われる候補者も少なくない。ヘイトスピーチが国際問題になっている昨今、日本の立法・行政を委託される国会議員の本性を国民は見抜かなければならないだろう。というわけで、衆院選に出馬している“極右ヘイト”候補者をランキングにしてみた。下位から順に発表していこう。
ヘイト批判に“国連にチンコロしたのは朝鮮系団体”と…ネトウヨ丸出しのルーキー
★第15位 山田賢司(自民党/兵庫7区)
安倍チルドレンとして前回衆院選で初当選した山田賢司氏。その名を一躍有名にしたのは自民党のヘイトスピーチ対策等に関する検討PT初会合での発言だ。既報のとおり、「国連に“チンコロ”しているのはどんな団体か。ネットで調べると、ほとんどが朝鮮総連など朝鮮系の団体だ」「人権をうたう団体は、日本をおとしめるために人権団体と言っているだけ」などという陰謀論をおしげもなく披露。まさに“ネットde真実”というやつだが、会合での様子を収めたYouTube上の動画を見ると、他にもドヤ顔でこんな発言をしていたことが分かる。
「右翼車両よりもむしろ左翼のほうがうるさい。取り締まりや、排除をすべきではないか。不法占拠もあわせて、なぜこのまま放置しているのか、対処していただけるのか」
「左翼は言うと、やっぱりうるさいから、ちょっと押さえ気味に言おうということなのか」
もはや“ネトウヨ的”というより完全にネトウヨである。だが、それもそのはず。今年11月23日には「~検証~いわゆる従軍慰安婦展in西宮」なるイベントで山田氏の講演会が予定されていたことが、主催団体「凛風やまと・獅子の会」のブログ上で確認できる。実はこれ、在特会の元大阪支部長と言われる人物を中心に活動する「行動する保守」系の団体。つまり、山田氏はヘイト勢力とズブズブの関係だったというわけである。ヘイトスピーチ法規制検討PTにこのような人物を参加させている自民党ってなんなのか。新人なので15位にとどめておいたが、思想や発言のヘイト度だけをとると、かなり上位に入るはず。まさに怪物ルーキーの登場である。
自分の主張に反対する国民に「日本人やめますか」と恫喝する元警察庁長官の息子
★第14位 城内実(自民党/静岡7区)
以前から安倍首相のおぼえがめでたく、第二次安倍内閣では外務副大臣を務めた城内実氏。警察庁長官だった父・康光氏ともに、日本最大の右翼団体「日本会議」と深く関わりを持っており、ゴリゴリの宗教保守としても有名だが、彼をランク入りさせたのはなんといってもその物言いのトンデモぶりである。