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ろくでなし子また不当逮捕!今度は警察の横暴を暴露したマンガへの報復?

 といっても、さすがはポップアートとしてまんこを扱うアーティストらしく、このマンガでも刑事とのやりとりはウィットに富んでいる。たとえば、刑事が“まんこ”と口にできず、「これは五十嵐さん(私の本名)の……アソコですか?」と口ごもるのを尻目に、ろくでなし子氏はまんこを連発。すると、刑事たちもいつのまにか「こっちにもまんこありました」「3Dまんこ発見!」などと話すようになったそう。──こうした描写も、警察にとっては許しがたかったのだろうか。

 だが、きっと警察にとってもっとも不都合だったのは、刑事たちのお粗末ぶりを暴かれてしまったことだろう。

 そのひとつは、連行されたろくでなし子氏が、刑事が読み上げる容疑の内容がヘンだと感じたときのこと。ろくでなし子氏は「私「不特定多数に送った」ってなってますけど クラウドファンディングに出資してくれた特定少数のまちがいでは?」と刑事に問うたが、担当刑事の反応は「え…くら…何?」。挙げ句、「わしゃーインターネットの事がよくわからんのう」と言い訳するのだ。そう、肝心のクラウドファンディングについても刑事は理解しないまま、ろくでなし子氏を逮捕していたのである。

 これだけでも十分唖然とさせられるが、刑事の横暴はまだまだつづく。取り調べで刑事は科学捜査研究所からの資料を叩きつけ、「科捜研があんたのやっている事はワイセツだと証明したの!」「つまり国がワイセツ犯だと認めたんだよ!!」と詰め寄ったが、じつはこの資料、たんに〈3Dまんこデータが専用ソフトで開けるよという証明書〉に過ぎないモノ。さらに、説明もないままに供述調書に署名と押印を求められるものの、調書には“容疑者には黙秘権があることを聞いた”という項目が。「こんなの聞かされてないよ」とろくでなし子氏が言うと、「あーっいけね!黙秘権のこと言い忘れてた!!」「いーじゃん いーじゃん聞いたことにしようよ〜」と丸め込もうとさえしている。

 だいたい、はじめて逮捕された者には、何をどうするのか、どうしたらいいのか、勝手などわからない。それをいいことに、刑事は弁護士についても、「当番弁護士は1回目は無料だけど次からはお金かかるよ 40〜50万くらい」と説明。実際は、お金がない場合、日弁連の刑事被疑者弁護救助制度を利用することができるが、刑事はろくでなし子氏に〈ウソを言っていた〉のだ。

 こうした状況で、ろくでなし子氏は“罪を認めれば出られる”“罰金15万くらい払えば出られる”と考えていたという。だが、対面した当番弁護士から「罪を認めたらなし子さんは活動できなくなりますよ」「けど こんな事で捕まるなんておかしいですよ」と言われたことで気持ちが変わった。拘束された中、「この逮捕はおかしい」と言う人がやっと現れたことで、〈本来の自分をとりもどせた〉のだ。

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