また、『たかじんnoマネー』(テレビ大阪他)で公開されていたメッセンジャー黒田へのメモには、「黒田のスタイルをやれ えんりょするな テレビ大阪でしかやれんこと 数字はあとから」と書かれていた。このメモを知った黒田は、「ぼく、実はたかじんさんがお元気なとき、こんなこと一回も言われたことなかったんです」と切り出し、「とりあえずどうやって数字を取るかを考えなあかんみたいなことはおっしゃってたんです」と、生前の印象と大きく違うことを述べた。こうした変化について、百田は「(さくらさんの看病を通して)どんどん優しくなっていった」のだと強調していたが、“関西の視聴率男”としての誇りがあったはずのたかじんが、一体どうしてしまったのだろう。
このように、あちこちにツッコミどころが満載の“たかじんメモ”。しかも、さくらさんが発信するのは書き遺されたメモだけではない。先日、『ノンストップ!』(フジテレビ系)で『殉愛』が取り上げられた際には、さくらさんが直々に番組へメッセージを送り、たかじんは生前、バナナマンのことが好きだったと伝えられたのだ。あんなに東京を毛嫌いしていたたかじんが、まさか東京芸人であるバナナマンを評価していたとは……!と関西人には驚きを禁じ得なかった。
また、たかじんの“最期の言葉”は、当初、遙洋子がさくらさんから聞いた話として「ちょ~飲みに行ってくるわ」と明かしていた。それが『殉愛』では、さくらさんに向けた「アイラブユー」という言葉になっていたのだが、このように、さくらさんの話には“ブレ”もある。そして、当代きっての人気作家である百田が、面識もなかったたかじんの本を執筆しようと決意するまでの流れが、まるで誰かの手によってお膳立てされているように“劇的”なのも、引っかかる点だろう。
それゆえ、ネット上では「メモの字がかわいすぎて、60過ぎのオッサンが書いたとは思えない」「鶴瓶を“つるべえ”と書くか?」など、このメモは実際にたかじんが書いたものなのか?と訝しがる声も噴出。もしかしたら、さくらさんの“たかじんメモ”は、大川隆法の霊言か“イタコ”の口寄せのようなものだろうか。
だとしたら、今後、さくらさんによって、どんなたかじん像が明かされていくのか、ますます楽しみだが、最後に、メモの発信元であるさくらさんと百田には、『金スマ』での映像に映っていた、こんなたかじんメモの一文を送ろう。
「タレント、女優も、暴露番組増えた プライバシー切り売りてどやねん?」
(サニーうどん)
【リテラが追う!百田尚樹『殉愛』騒動シリーズはこちらから→(リンク)】
最終更新:2015.01.19 04:31