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中国で期限切れ鶏肉、ところでウチの冷蔵庫のあの食材は大丈夫か

 ハムやベーコンも同様だ。保存食品なので長持ちしそうなイメージがあるが、空気に触れるとすぐに品質が悪化していくため、真空パックから取り出したら、ハムなら3日、ベーコンで4日か限度だという。

水やお酒といった飲料は、未開封でも要注意らしい。水の場合、「パッケージされた商品でもごく微量の細菌が入り込んでいる可能性がある」。大量に購入したときは箱のなかに入れたままにしておくか、黒い布をかけて細菌の繁殖を防ぐ必要がある。ただ、普通なら開封後も冷蔵庫で1週間はもつのだが、口をつけて飲んだら瞬く間に菌が増殖し、2時間で飲用に危険な状態になってしまうそう。一人暮らしの人や、面倒だからとついついそのまま飲んでしまっていた人も、きちんとコップに注いで飲むようにしよう。

 お酒類は日光や蛍光灯といった光に弱いものが多く、とくにビールは動物の毛が蒸れたような「日光臭」が発生、日本酒も「びん香」と呼ばれる嫌な臭いが出る。ビールは開封後できるだけ早く、日本酒も冷蔵で1週間以内には飲みきるべきだという。100%果汁のジュースは冷蔵でも味が落ちるので、開けたら2、3日で飲みきった方がいい。

 こうやって見てみると、まだ大丈夫と思って使っていた食材が案外、危険な状態になっていることがよくわかるだろう。「見た目が変わってなければ大丈夫」「変なにおいがしなければ問題ない」「ちょっと舐めてみて、大丈夫そうなら食べる」といったように、自分の五感で判断している人が多いと思うが、実際は五感でもわからないうちに、食品はどんどん劣化しているのだ。

 もちろん、同書があげているのは、安全でおいしく食べられるリミットであり、やや厳しめに設定されている印象がある。神経質になりすぎてまだ食べられる食材を捨ててしまうのも考えものだ。

 だが、こうした食材ごとの詳細な消費期限や保存方法を知っていれば、食材を無駄なくそろえ、使い切ることができるようにもなる。「期限切レ食ベテモ死ナナイヨ〜」とつぶやきながら腐った食べ物を口にするなんてことのないよう、基本的な知識は把握しておきたいものだ。
(島原らん)

最終更新:2014.07.25 10:52

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