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不妊カップルの新たな選択肢となるか? 里親への道は障害だらけ

「日経 Health premie」(2008年10月号/日経BP社)

 映画『極道の妻たち』シリーズやバラエティー番組での発言から、姉御肌でさばけたイメージの強い女優の高島礼子。そんな彼女が先日、女性週刊誌で「私の中では子供に恵まれなかったことが、しこりとしてずっとありました」と積年の思いを打ち上げた。

 また、元バレーボール女子日本代表の益子直美もブログで自身の不妊治療に触れ、「42〜45才、よく泣いたし凹みっぱなしの3年間だったけど、もったいなかったとか、後悔はまるでない!」と不妊治療から卒業した現在の気持ちをつづっている。

 いまや10組に1組が不妊カップルとも言われる時代、高島のように自分のできる範囲で妊娠に備えた体づくりをするカップルがいれば、顕微授精を試した益子のように積極的に不妊治療を始める夫婦も多い。

 不妊に悩むカップルが多いからか、近年では里親制度が注目され、一昔前に比べれば身近になった。とはいえ、里親の生の声を見聞きする機会はまだまだ多くない。しかし、里親になるためには、あまり知られていないが、見えざる「壁」が存在するという。

『子どものいない夫婦のための里親ガイド』(吉田奈穂子/明石書店)によると、里親になることを望んだ場合、まず第一のネックとなるのは年齢。里親には大きく、養子縁組里親と養子縁組を前提としない養育里親がある。家族として養子を迎えたいと思っているカップルの場合は養子縁組を望むケースが多いのだが、実は里親基準は都道府県によって異なる。東京都の場合は、「原則として25歳以上50歳未満であり、婚姻していること」が定められている。

 キャリア志向の女性が増えたため、現在は40歳を過ぎても不妊治療を続けている人は多く、治療を断念しても里親という選択肢を選ぶまでに時間がかかることを考えると、「50歳」はあっという間に訪れる年齢だ。ましてや、民間のあっ旋団体は子どもが安心して暮らせる環境を第一に考え、東京都よりも上限年齢を引き下げているところもあり、里親を望んでも年齢で引っかかってしまうというケースも考えられるのだ。

 また、親族からの反対も大きな壁。子育てにおける援軍としてはもちろん、相続といった法的な問題も絡んでくるので、円満な形で納得してもらうのがベスト。しかし、「家族」に対する認識や価値観のズレで一筋縄ではいかない場合も多いだろう。

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