家事忙しいアピールに「なぜハウスキーパーを頼まないのか」のツッコミ、応援団の擁護にも説得力なし
さらにツッコミが殺到しているのが、「こんなに家事で忙しい」アピールだ。
〈平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯で、後の深夜時間帯は明け方まで官邸から持ち帰りの資料読みや国会答弁資料読みに追われます。〉
〈今日のお休みは本当に有難く、久々に5時間も睡眠を取れた上(総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化)、昼からは、手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理。〉
〈私は特にアイロンかけが下手で時間がかかるので、つい先延ばしにしていた結果、スーツに合わせるインナーが殆ど無い状況に。これで会期末までのハンカチとインナーを確保でき、明日から又、頑張れます!〉
これに対して、SNSでは「なぜ一国の首相が家事代行やハウスキーパーを頼まないのか」「サポートスタッフをおけば済むだけの話なのに、何を苦労話のように語っているのか」という批判が多く寄せられているのだ。
もちろん、女性パートナーに家事労働・ケア労働を丸投げしてきたであろう多くの男性首相に比べて、高市首相の負担が多い可能性はある(ただし、高市首相自身も、そうした男尊女卑やケア労働軽視政策の一端を担ってきた責任はあるが)。しかし、高市氏は首相なのだから、家事のサポート体制を作るのは難しい話ではない。たとえば、安倍晋三元首相の昭恵夫人には「私人」にもかかわらず、一時は「夫人付き」の職員が5名も配置されていた(それはそれで問題だが)。
また、高市親衛隊の政治家をはじめとする応援団は〈家族が人を入れるのを嫌がる場合もありますし、ついつい「それくらいはやらないと」となりがち〉(国光あやの外務副大臣)、〈最高度の機密区域である首相公邸には、厳格な身元調査(セキュリティクリアランス)のない外部スタッフを簡単に入れることはできません。〉(長尾たかし元衆院議員)などとXで必死に擁護していたが、いったい何をトンチンカンな屁理屈をこねているのか。
じゃあ聞くが、歴代の総理大臣は全員あの広大な首相公邸を家族だけで掃除していたというのか。絶対にそんなことはない。信頼できる専門業者が行なってきたはずだし、高市首相だってそうしているはずだ。実際、夫の山本拓・元衆院議員は「文藝春秋PLUS」のインタビュー(2026/5/8)で、公邸の出入りの管理が厳しく牢屋みたいとしつつ「週1回、掃除をしてくれる人がきてくれる」と話していたし、配達員の名前を事前に聞く必要があるが、ピザのデリバリーを頼んでいることも明かしていた。同じように、ハウスキーパーなど家事のアウトソーシングを手配すればいいだけの話ではないか。
しかも、高市首相の「家事に追われて忙しい」という投稿には、ハウスキーパーや家事のアウトソーシングをするかどうか以前に、もっと大きな無理がある。
それは「ハンカチやインナーのアイロンがけ」に「時間がかかる」ということをやたら強調していることだ。


