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菅首相が日米首脳会談後の記者会見でとった信じがたい行動! ロイター記者から「五輪を進めるのは無責任では」と質問され…

質問を無視したあとに指名した共同記者の質問にもまともに答えなかった菅首相

 ロイターの記者はまず、「Mr.President」(大統領)と指名した上でイランの濃縮度60%のウラン製造に踏み切った問題をバイデン大統領に質問。つづけて「And, for Prime Minister,just a question」と“菅首相への質問”として、こんな質問を投げかけたのだ。

「公衆衛生の専門家たちが『日本は五輪ができる状態にない』と言っているのに押し進めようとするのは無責任ではないか」

 至極もっともな質問だが、まず最初にバイデン大統領が質問されたイラン問題について回答。質問に答え終わると、バイデン大統領は菅首相のほうに顔を向け、次に記者のほうに目線を向け、再び菅首相を見た。つまり、“次は菅首相の番だ”と目で伝えたのだ。

 ところが、そうやって合図を送られた当の菅首相は、こんなことを言い出したのだ。

「じゃあ、日本側から……。共同(通信)のシントミさん、お願いします」

 つまり、記者から「首相に質問」と指名されていたにもかかわらず、菅首相はなんと、この質問を無視して答えず、日本の記者を指名して次の質問に移ったのだ。

 菅首相は官房長官時代から会見で都合が悪い質問には「ご指摘は当たらない」などと言い張り、総理になってからも、コロナにかんする記者会見をめったに開かず、わずかにおこなわれた会見では手を挙げつづけている東京新聞を内閣広報官が無視しつづけ一度も質問させていない。だが、まさか、首脳会談の共同声明という国際舞台の場で、海外の記者から直接指名された質問をスルーするとは……。絶句するほかないだろう。

 しかも、指名を受けた共同通信の記者は、「東京オリパラについてバイデン大統領からはアメリカ選手団の派遣について具体的な約束や前向きな意向は示されたんでしょうか。会話のやりとりなども含めてお聞かせください」などと質問したのだが、この質問に対する菅首相の回答は、このようなものだった。

「冒頭申し上げましたとおり、私から、今年の夏、世界の団結の象徴として東京オリンピック・パラリンピック大会開催を実現する決意を述べて、バイデン大統領からはあらためてご支持をいただきました。また、わが国としては引きつづき、今年の夏の東京大会開催を実現すべく、しっかり準備を進めていきます」

 記者は「アメリカ選手団の派遣についてバイデン大統領から具体的な約束や前向きな意向は示されたか」というものだったのに、それには一言も答えず、冒頭発言の内容をただ繰り返すだけだったのだ。

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