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東京五輪チケットに「首相枠」、聖火ランナーも「桜を見る会」状態に…吉本芸人、恵俊彰、つるの剛士ら安倍応援団を起用

鹿児島県では恵俊彰、神奈川県ではつるの剛士が聖火ランナーに

 ただし、恵俊彰については、ナベプロであること以外に違う意味合いがあるかもしれない。『ひるおび!』(TBS)のMCを務める恵は、安倍政権御用ジャーナリスト・田崎史郎氏や右派思想の八代英輝弁護士らととともに、政権擁護に誘導する番組進行ぶりで知られている、安倍応援団タレント。とくに、菅義偉官房長官とは近く、定期的に会食している関係といわれている。もしかしたら、安倍応援団であることが買われての抜擢なのではないか。

 安倍応援団タレントといえば、神奈川県ではつるの剛士もランナーに選ばれている。つるのといえば、テレビでは“おバカだけで誠実なパパキャラ”のイメージで売り出しているが、実は安倍政権が批判されるたびに政権を擁護するゴリゴリのネトウヨ思想の持ち主で、典型的な“応援団タレント”だ。

 恵は鹿児島県出身、つるのは神奈川県在住ではあるが、両県にゆかりのある芸能人は他にもいる。いったいなぜ恵とつるのなのか。安倍政権に親和的であることが、各都道府県の選考に影響してはいないのだろうか。あるいは、まさかと思うが、聖火ランナーにも「桜を見る会」と同様、「首相枠」「官邸枠」などというものがあるのか。

 いずれにしても、今回発表された聖火ランナーには、上述した吉本芸人などを含め、なぜその芸能人が選ばれたのかが不明確なケースが結構あるのだ。都道府県によっては未成年の一般人ランナーも含め氏名や自己PR的なプロフィールを公表しているところもあるが、選考基準は不明で芸能人や有名人が優先されているようにも思える。

 東京五輪の費用は、当初7000億円とされていたにもかかわらず、その後3兆円にまで膨れあがっている。また、今月4日に公表された会計検査院の報告によれば、東京五輪に関する国の支出はすでに1兆6000億円を超えており、政府と大会組織委員会が公表している予算額の実に4倍に達しているという。一方で、先日、五輪の有償スタッフの派遣事業をめぐってパソナに支払われる金額について本サイトが問い合わせたのに対し、組織委員会はその金額を明かさないなど、不透明なところも多い。

 観戦チケットや聖火ランナーについても、「首相枠」「官邸枠」「議員枠」のようなかたちで、身内優遇・私物化がないか、追及・検証が必要だろう。

最終更新:2019.12.18 09:59

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