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猪瀬直樹元都知事が五輪招致でついた「温暖」「理想的」の嘘を問われ「プレゼンなんてそんなもん」 柳澤秀夫が怒りの反論

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東京五輪招致最終プレゼンテーション(2013/9/7)TOKYO 2020公式HPより


 2020年東京五輪のマラソンと競歩について、国際オリンピック委員会(IOC)がコースを東京から札幌に移すことを提案した問題。
最終決定に向けきのうから3日間の予定で調整委員会の協議が行われている。が、IOCは決定事項だと言い、小池百合子東京都知事は徹底抗戦の構え。明日11月1日は、IOCのジョン・コーツ調整委員長と森喜朗・組織委会長が会見をすることになっているが、開催地や費用をめぐって依然紛糾している。

 そんななか、猪瀬直樹・元東京都知事が、30日放送の『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)に生出演し、とんでもない無責任発言を口にした。

 猪瀬元都知事といえば、東京五輪を招致したときの東京都知事。本サイトで以前から繰り返し指摘してきたように、そもそも、こんな事態になったのは、東京五輪招致委員会が招致の際に、嘘をついたせいだ。

 オリンピック招致の際につくられた「立候補ファイル(日本語版)」のなかにある「2020年東京大会の理想的な日程」という項目にはこのように記されていた。

〈この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である〉

 あの猛暑のなかで開催するというのに、「温暖」「理想的」という信じがたい大嘘をついて招致したのである。いわば、猪瀬元都知事は、酷暑問題を引き起こした張本人、元凶のひとりだ。のこのこ出てきて、どんな釈明をするのかと思っていたら、想像を上回る上から目線の暴論を連発した。

「僕が都知事だったらこういうことは起きていません。IOCとの交渉を普段からもっと緻密に、緊密に行っていたと思います」
「そもそもは新国立競技場はザハ・ハディドさん(の設計)だったわけで、屋根があってもちろんクーラーが効いていることが前提なんですね。もちろんマラソンは外に出ますよ。しかしほとんどの競技は室内で行われる。設備のあるところで行われるのを前提に夏の招致を勝ち取っている。ですからマラソンだけは外に出ますが、暑さ対策は今やることであって、急に変更になりましたというのは日常的にIOCと東京開催についてのコミュニケーションをきちんと行っていれば、いきなりこういうふうに、決まったと伝えますよということにはならない」

 ザハ・ハディド案のままだったらクーラーが効いているって。なんの釈明にもなっていないだろう。問題になっているマラソンや競歩はそもそも屋外競技だし、「マラソンだけは外に出ますが」というが、屋外で行われている競技はマラソン以外にも競歩、トライアスロン、水泳オープンウォーター、馬術、サッカー、ゴルフなど多数ある。現にマラソン以外の競技からも、開催時間や開催会場の変更を要望する声は出ている。

 マラソンはじめ屋外競技が大問題になっているのに、「ほとんどの競技は室内で行われる」「クーラーが効いていることが前提」とあまりにトンチンカンなことを、上から目線で強弁するのだ。

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