金教授を「ビジネス反日」「お前」呼ばわり、「僕からGSOMIA破棄します」と意見封じ込め
一体、東国原は何様のつもりなのかと思うが、この東国原の頭ごなしの態度に対し、場の空気を考えてか、金教授は「いやいやいや……」と笑いを含ませた声で穏やかに対応。しかし、東国原は相手の気遣いも無視して、こうつづけたのだ。
「俺、あの人が来たらね、きょう欠席してる! 事前に言ってよ、今度ね」
「(金教授を指差して)僕、気に食わないんですよ、あの人は。あの人ね、韓国ではね、韓国では、親日家の右派なんですよ。でも日本に来ると、左派・反日系を装うじゃないですか。これ『ビジネス反日』と僕は言ってるんですけど」
「反日系を装う」「ビジネス反日」……。「反日」などという言葉でもって“攻撃すべき相手”なのだと開き直る態度は、まさにヘイト煽動にほかならない。しかし、ここでも金教授は「(私は)親日右派です。本当に私、親日保守なんだけど、そういう意味で私は東さんのことも大好きなんだけど、それと……」と東国原の発言を立てながら発言しようとしたのだが、東国原は金教授の発言を遮って、このように吐き捨てた。
「嫌いだよ、俺は!」
さらに、その後も韓国の話題はつづき、金教授が話しているあいだ、時折映る東国原の表情は露骨生でにムスッとしたものだったが、コーナーを締めくくる際に司会の石井亮次アナが「あの、大丈夫ですね?」と言うと、金教授が「東さんがさっきから目を合わせてくれない」と発言。すると、東国原がなにか反論し、慌てて石井アナが「いらないことを言いました」だの、コメンテーターのケンドーコバヤシが「みなさんで一旦番組中断して紅茶でもどうですか?」などと場をいなそうとしたのだが、東国原は「なんか、紅茶かけそうだ」と言って、金教授の方向に紅茶をぶちまけるポーズをとった。ここで石井アナが再びまとめようとしたのだが、再び東国原は暴言を吐いたのだった。
石井アナ「いいですか。本当は仲良いですからね! 仲良しですからね!」
東国原「いやいやいや、それは嘘、それは嘘! 嘘はやめましょう!」
石井アナ「ごめんなさい。『仲は良い』じゃなくて、本当は穏やかですからね、ふたりはね」
東国原「大人の対応しているだけ、僕が! 日本ですよ、僕は! 大人の対応してるんですよ。(金教授のほうを指差しながら)でも、もうブチギレそうなんですよ!」
金教授「でも、なにか言われようとも……」
東国原「(金教授の発言を遮り)GSOMIA破棄しますから、僕のほうから!」
いや、どう見ても「大人の対応」をしているのは、「お前」呼ばわりされても受け流した金教授のほうだが、言うに事欠いて、日本政府と自分を重ね合わせ「僕は日本だから大人の対応をしてる」と主張するとは──。