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酷暑の東京五輪に選手たちからもブーイング続出! 新聞・テレビは五輪利権でPR一色、五輪批判がどんどんタブーに

水泳会場のテスト大会では「トイレのように臭い」と選手が悲鳴!

 その結果として起きているのが、現在のような体たらくである。

 組織委員会の運営のお粗末さは、酷暑以外にも次々と指摘されている。現在、競技運営をチェックするためのテストイベントが各競技で行われているのだが、そこで深刻な問題が次々と明るみになっているのだ。

 まずは、水泳だ。8月11日にお台場海浜公園で水泳(オープン・ウォーター・スイミング)のテスト大会が行われたのだが、そこで複数の選手から「トイレのような臭いがする」との指摘が出たという。コース周辺の水域を水中スクリーンで囲っていたが、汚れた水の問題は解決できていなかった。

 他にもある。前述したビーチバレーのワールドツアー東京大会も東京オリンピックのテストイベントとして位置づけられているのだが、検証の結果、「暑くなりにくい」と組織委員会が結論づけていたビーチの砂に対し、選手から「熱い。特にサーブゾーンは、掘らないと踏めないくらい」(前掲「Sponichi Annex」)と指摘が入ったのだ。問題なのは砂だけではなく、「選手テントしか日陰がない」という声も出ており、改善点は山積している。

 テストイベントはまだまだたくさん残っている。今後も問題点は次々と出てくるだろう。

 そして問題なのは、こういったオリンピックに関する諸問題が大手メディア、特に、テレビでほとんど触れられないことだ。

 オリンピックの問題で最も重要な「酷暑」の話題には、特に話がおよばない。ご存知の通り、ニュース、情報番組、ワイドショーでは毎日のように熱中症の話題を取り上げ、水分補給などの対策を視聴者に呼びかけているが、その話とオリンピックを結びつけるような取り扱いをする番組は皆無。なぜか。それは、メディアが軒並み東京オリンピックのスポンサーに入っており、五輪利権共同体の一員だからだ。

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