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小川彩佳『NEWS23』決定の裏で『報道ステーション』がまた“政権批判排除”人事! 加計、辺野古取材で活躍のアナを追放

小川彩佳『NEWS23』決定の裏で『報道ステーション』がまた政権批判排除人事! 加計、辺野古取材で活躍のアナを追放の画像1
テレビ朝日公式サイト「アナウンサーズ」より


 今月末でテレビ朝日を退社し、4月からフリーとなる小川彩佳アナウンサー。7月からは『NEWS23』(TBS)のキャスターに就任するのが決定的になっており、『報道ステーション』で見せたリベラルでジャーナリスティックな視点からの報道に期待が集まっている。

 だが、その一方で、小川アナに逃げられたテレビ朝日はまたも露骨なリベラル、政権批判排除人事を発表した。小川アナが務めてきたAbemaTV『AbemaPrime』司会進行の後任に、平石直之アナウンサーを充てるというのだ。

 平石アナは『スーパーJチャンネル』のリポーターや『やじうまテレビ!』のメインキャスター、『報道ステーション SUNDAY』のサブキャスターなどを務めてきた人物で、2004年にはニューヨーク支局特派員としてアメリカ大統領選を取材しており、現在は『報ステ』でフィールドリポーターを担当。現場主義の取材には評価も高かった。

 たとえば、昨年6月、大阪北部地震が起きた翌日に突然おこなわれた加計学園・加計孝太郎理事長の会見。地震翌日のうえ、開始2時間前のアナウンスで多くの東京メディアが物理的にたどり着くことができなかったなか、平石アナはじめ『報ステ』取材班は前日から大阪北部地震の取材に当たっていたため岡山市に急行。会見開始前に加計学園本部に到着したのだが、対して加計学園側は地元の記者クラブ加盟社しか会見場に入れないとして取材班を門前払い。しかし、平石アナらは記者を排除しようとする加計学園関係者に食らいつき、「重要なことはすべて理事長判断」という加計学園がいかにトップダウンの組織であるかを浮き彫りにするコメントを引き出してみせた。

 また、平石アナは沖縄の現場も取材。2016年7月、安倍政権が参院選翌日から高江のヘリパッド建設工事現場に資材搬入を再開させるという卑劣な動きに出た際、平石アナは高江のヘリパッド建設に反対する市民が警察によって強制排除される模様をレポート。2017年10月には、高江で米軍ヘリが民間地で炎上・大破した事故も取材し、不安に怯える住民の声を伝えた。

 そして、記憶に新しいのは、昨年12月14日に辺野古新基地建設工事で海に土砂を投入したときのことだ。平石アナは現地取材をおこない、同夜放送の『報ステ』で、かなり熱のこもった口調で現地の空気をこうレポートした。

「工事現場そのもので言いますと、予定通り、それこそ粛々と進められていたんですが、現場周辺でいうと、反対している人たちに諦めるという空気はほとんど感じられませんでした」
「沖縄の人はまだ、まったく諦めていません。きょうもはじめて抗議に参加したという若者もいました」

 さらに、同日の放送では、平石アナは新基地建設予定地に存在する軟弱地盤の問題をスタジオ解説。バケツに自ら手を突っ込んで再現実験までしてみせるなどわかりやすく視聴者に伝えた。

 硬派で、なにより取材力が買われていた平石アナ。にもかかわらず、『報ステ』を降板し、現地取材モノが少ない『AbemaPrime』の、しかもスタジオの番組進行役に回される──。

 これは、小川アナとまったく同じパターン、『報ステ』の“政権批判排除”人事ではないか。

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