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安倍首相もコネ入社時代に不正に関与? 国策企業・神戸製鋼と安倍首相のただならぬ関係

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お友だち!? コネ!  神戸製鋼に利益誘導する安倍首相(自民党HPより)


 次から次へと偽装や捏造の事実が発覚している神戸製鋼所のデータ改竄問題。グループ会社も含め、主力の鉄鋼製品やアルミなどで強度や寸法などを偽って出荷、数十年前から偽装を続けていたケースもあり、組織ぐるみの隠蔽が行われていたという。今朝の毎日新聞朝刊でも、元社員が少なくとも40年前から「トクサイ(特別採用)」なる言葉が常態化し、基準から外れたアルミ板を「顧客の了解を得ないまま出荷していた」と証言している。

 しかも、今回の偽装で問題なのは、データ等を改竄した部品が、自動車や航空機、鉄道、宇宙開発事業、さらには防衛(軍事)産業などに使われているからだ。問題の製品を出荷したのは国内外で500社以上に及ぶとみられているが、いずれも、人々の安全に直結する重大な不祥事だ。

 なかでも気になるのが原子力関係だ。現時点で東京電力福島第二原発に納入されたアルミ・銅合金製の配管をめぐって寸法の記録が改竄されていたことがわかっている。同社の川崎博也会長兼社長は連日のように会見を行なっているが、この様子だとまだまだ隠された不正や問題が浮上してくるだろう。

 ところで神戸製鋼といえば、安倍晋三首相の出身企業として有名だ。神戸製鉄は山口県下関に長府製造所を持っており、安倍家の選挙区で有数の大企業である。安倍はいまから40年前の1977年に成蹊大学法学部政治学科を卒業後、アメリカに“語学留学”(なお、その時に加計学園の加計孝太郎理事長と知り合ったといわれる)し、79年春に帰国してすぐ神戸製鉄所に入社した。

 安倍の神戸製鋼入りは、まさしく“コネと政略”だったらしい。祖父・寛、父・晋太郎、そして晋三の系譜を丹念な取材で探ったノンフィクション『安倍三代』(青木理/朝日新聞出版)のなかで、神戸製鋼で晋三の直属の上司となり、のちに元副社長に就いた人物が、「(安倍は)みんなに好かれていましたよ」としながらも、こう当時を振り返っている。

「ただ、率直に言って“政略入社”ですからね。当時の製鉄会社は、神戸製鋼に限らず、政治関係の“政略入社”が多かったんですよ」

 この“政略入社”の背景には、晋太郎が中選挙区でのライバル・林義郎(元大蔵相)に対抗して選挙基盤を広げようとの思惑があったとされるが、入社した晋三は、まずニューヨークに赴任したと思ったら、兵庫県の加古川製鉄所、東京本社の鋼板輸出課と短期間で異動。わずか3年ほどで退職し、晋太郎の秘書官として政治の道へ進むことになった。

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