バカバカしいデマだからこそ、徹底批判して潰さなければならない
いかがだろうか。とにかく何から何まですべてなんの根拠もない。これで、いま拡散されている「泉放送制作問題」がいかにバカバカしいデマであるかはよくわかってもらえたと思う。
だが、今回のデマ騒動ではもうひとつ、指摘しておきたい問題がある。それは、この騒動を知ったメディア関係者の多くが「ひどいねえ」と言いながらも、「そんなバカげた話、誰も信じるはずがないんだから、まともに取り上げる必要なんてないんじゃないの」と語っていることだ。
たしかにバカバカしい話だ。テレビの番組制作に携わっている者ならば、これだけの番組をひとつの制作会社が企画まで関与して牛耳ることなど、あるわけがないことは常識だし、テレビ業界に身を置いていなくても、ちょっと調べたりすれば、そんなことはわかるはずだと思う。
しかし、これまでもそうやって「相手にするだけ無駄」と放置していた話が、ネット上で広がって真実として語られ、右派政治家を動かし、“電凸”というかたちでテレビ局への抗議行動となり、テレビ局を萎縮させる要因になってきたのではないか。
事実、この滑稽至極な「泉放送制作」デマも、ネトウヨの枠を超えて広がっている。前述したように、自民党の国会議員や経済評論家という肩書きをもった人物までがこのデマを拡散し、テレビ局の株主総会で質問が飛び出す事態にまでなっているのだ。テレビ局の体質を考えたら、最近、ようやく盛り上がり始めた安倍政権批判の動きにブレーキがかかる要因になる可能性は十分あるし、場合によってはデマの被害者でなんの関係もない泉放送制作に対して「ネトウヨがうるさいからあそこを使うのはやめよう」なんていう理不尽な自主規制の空気が生まれる可能性すらある。
「相手にするだけ無駄」と済ませていれば、断片的な情報をねじ曲げ、勝手に繋ぎ、捏造し、デマを膨らませてきたネトウヨの思うつぼだ。本サイトはいくらバカバカしくても、こういう卑劣なデマを放置しておくことはしない。徹底的に潰していくことをあらめて宣言しておきたい。
(編集部)
最終更新:2017.12.07 05:39