SKY-HI「音楽にするときだけ社会問題を話題にしないのは気持ち悪い」
実際、SKY-HIは「Silly Game」のプロモーションインタビューにて、日本の社会に蔓延する風潮についてこのように語っていた。
「人の生活って、何をやっても社会や政治と関わってるわけでしょ? こうして人と話すことだって社会活動だし。そもそも、社会に全く目が向かないことの方が不自然じゃないかな。良い悪いは別として、プライベートでは社会問題について話すでしょう? それなのに音楽にするときだけ話題に出さないというのは「何の漂白剤が効いてるんだよ」と感じて、気持ち悪い。」(ウェブサイト「MEETIA」より)
そして、これからの活動、具体的に言えば、次のアルバムについても、このように語っている。
「これだけ突っ込みどころの多い世の中に生まれたら、書くことなんて無数にある。逆にいまの時代に生きていて、音楽活動を通じてメッセージを1ミリも発することが無い人がいたら、皮肉じゃなく神経を疑います。何を感じて生きているんだろうと思う。超アーティストでテレビも見なければネットにも繋いでなくて、スタジオと家の往復だけで生活していて戦争のことも一切知らない、という人なら話は別だけど。
でも普通に生きていて、普通に音楽をやっていて、1パーセントもメッセージが出ないとしたら、それは嘘でしか無いでしょう? いまの時代、嘘はバレますよね。俺は、そういうフェーズに現代社会は入っていると思う。音楽をしている人間にとっては、いまは書くことがありすぎて終わらない時期なんじゃないかな。」(前掲「MEETIA」)
「キョウボウザイ」は、現在でもSNSを通じて拡散を続けている。彼の勇気ある表現に続くミュージシャンが多く現れることを願ってやまない。
(編集部)
最終更新:2018.10.18 03:59