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北朝鮮危機で右派錯乱! 百田尚樹は朝日新聞にテロ宣言、小籔千豊は米国に「何を守ってんねん」と逆ギレ

●中田宏は支離滅裂な論理で米軍基地を擁護

 本人は仮定の話であって予告ではないなどと嘯くのだろうが、本人がやらなくてもこのツイートはすでに大量に拡散されており、明らかにテロや殺人を煽動する行為だ。感化されたネトウヨがそれこそ関東大震災時の朝鮮人虐殺のような悲劇を引き起こす危険性も否定できない。万が一にでもミサイルが落ちたならパニックを起こさず冷静に対処することが求められるはずなのに、百田は自分が何をやっているかわかっているのだろうか。

 百田ほどではないにせよ、テレビに出演中の右派コメンテーターたちも同じような錯乱状態に陥っている。たとえば、11日の『バイキング』(フジテレビ)。「危機 北朝鮮情勢が超危険な4つの理由 Xデーは?専門家が語る“最悪のシナリオ”」と題し、ゲストの軍事アナリスト・西村金一氏、元横浜市長の中田宏によるスタジオ解説を中心に特集したのだが、そのなかでこんなやりとりがあった。

 番組では、「日本にミサイルが飛んできたら?」という想定で国民保護サイレンを流してみせた後、MCの坂上忍が「これ鳴ってから逃げたとして間に合うの?」と西村氏に質問。西村氏が「間に合わないと思います。着弾するまで警報流されないんじゃないかと私は思ってますけど」と答えると、坂上は眉間に皺を寄せて、こう疑義を呈した。

「これでもこれさあ、それこそ在日米軍基地があるところなんて、たまったもんじゃないでしょ?」

 そのとおりだ。もしも、トランプが軍事介入に踏み切り、北朝鮮がその報復に出るならば、第一に標的となるのはアメリカ本土ではなく海外の軍事拠点、すなわち沖縄などの在日米軍基地に他ならない。ところが、坂上のまっとうな懸念を受けた中田宏は、こんな無茶苦茶な論理を振りかざして、在日米軍基地の正当化に走った。

「でも、大きい大局で考えればですね、結局撃たせたらおしまいなわけでしょ? 撃たせないためにはどうするかっていうのを考えたときに、先ほどから出ているように、米軍が先制攻撃をすることがありうる。なぜならば撃った時にはもう遅いからって話ですね。そうなると、基地っていうのはある意味では、ないと困るっていう話にもなるわけですね、これは」

 いったい、何をほざいているのだろうか、このアメリカのポチ犬は。確認するまでもないが、いま懸念されているのはトランプの暴走的な先制攻撃と、これに対する北朝鮮の報復攻撃の話である。その状況設定をまるっきりすり替えて、いまさら「抑止のために基地は必要」とは……。それこそ典型的な“親米保守の平和ボケ”である。言っておくが、武力による抑止論は“構えど撃たず”が大前提であって、その均衡のうえで対話を進めようとする方法だ。つまり、一度でもトランプが先制攻撃をやってしまったら、もはや「抑止」もクソもないのである。

 連中がこれまで口にしてきた「抑止のために米軍基地が必要」といった論理が実際は逆で、米軍基地を正当化するために抑止論を主張していたというのがよくわかる錯乱ぶりではないか。

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