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安倍応援団の報道圧力団体「視聴者の会」がNEWS 加藤シゲアキにまで「偏向」と攻撃! 言ってもない台詞をでっち上げ

 だが本番はここからだ。同会の中心的人物である上念司氏のスピーチでは、「ちょっと調べたらですね、(安倍首相と昭恵夫人は森友問題と)全然関係ないということがわかってしまった」などと一方的な幕引き宣言。さらに、例のネトウヨの願望と妄想の結晶である辻元清美議員に関するデマを、ネットに流れるそのままに「疑惑」としてもちだすのだった。

 まあ、それでもここまでは予定調和だから、驚かない。思わず吹き出しそうになってしまったのが、上念氏が「テレビが『昭恵夫人を証人喚問に呼ぶべき』という大キャンペーンを張っているんですよ」などと煽って、テレビキャスターやコメンテーターらの発言をあげつらったことだ。

 会場のスクリーンにはその「発言集」とやらが列挙されたのだが、そこでは『報道特集』(TBS)の金平茂紀氏や『報道ステーション』(テレビ朝日)の後藤謙次氏、『羽鳥慎一モーニングショー』(同)の玉川徹氏、田原総一朗氏、TBSの佐古忠彦氏などの名前が並ぶ。会見では一緒くたに「彼らが昭恵夫人の証人喚問を要求している」などと解説されていたが、一応突っ込んでおくと、会場のスクリーンに映し出されたセリフの引用は、約半分は必ずしも証人喚問を求めているわけでなく、国会で説明するべきと話しているケース。これこそ印象操作だと思うのだが……。

 しかし、驚いたのは、こうしてあげつらったのが、ジャーナリストやキャスターだけではなかったということ。たとえば、元Jリーガーの中西哲生や、パックンマックンのパックンことパトリック・ハーランなども取り上げて、“ほら、こんなに昭恵夫人の証人喚問を求めている人たちがいますよ、テレビは偏っていますよ”という印象操作に利用したことだ。しかも、中西とパックンがテレビで言ったのは、昭恵夫人がFacebookで「反論」したことはフェアではないという趣旨にすぎず、別に証人喚問までは言っていない。

 さらに上念氏の八つ当たり(?)は、あのNEWSの加藤シゲアキにまで及んだ。ご存知の通り、加藤は『白熱ライブビビット』(TBS)の金曜レギュラーを務めている。会場では、加藤が『ビビット』で語ったセリフがこのように引用された。

「早く対応したかったということがあるんでしょう。だからあえてFacebookっていう手法を(昭恵氏は)使ったと思うんですけど、結果的にその、やっぱりアンフェアな感じはしますよね。偽証罪に問われるものと、やっぱり嘘をついていいわけではないですけれども、問われないという部分では、ちょっと全然重みが違うから、そこはちょっと気になるなと思いますね」

 見ての通り、加藤の発言は、籠池理事長が偽証罪に問われかねないところに出てしゃべったのに、昭恵夫人はFacebookってアンバランスじゃないか?という程度。実に視聴者目線であり、大部分の国民の感覚もこんなところだろう。ところが、確認だが、これを上念氏は「昭恵夫人を証人喚問すべきという大キャンペーン」などと吹いて紹介したのだ。いや、もうほとんど“当たり屋”レベルのやり口。こんなネトウヨみたいなオッサンに突然、言いがかりデマを打たれた加藤がちょっとカワイソウにすらなってくる。

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