『グッディ』が流したこの新証言は、畠氏の元秘書によるもの。元秘書に直撃取材したところ、松井府知事と畠氏、そして籠池氏との“接点”が浮かび上がったのだという。
番組では、スタジオでこの元秘書が語ったという数々の新証言をフリップで紹介。それによれば、畠氏は松井府知事と「府議時代からの先輩後輩」であり「松井知事の父とも友人で非常に仲が良く、息子の松井知事を可愛がっていた」という。
一方、畠氏は籠池理事長とも非常に親しく、運営する幼稚園にも足繁く通っていたという。
そして、元秘書は前述のように、2011年の大阪府知事・市長W選挙の際には畠氏が籠池理事長とともに橋下、松井の応援をしていたと証言。さらに、こんな具体的なエピソードまで明かした。
「松井府知事の後ろで(畠氏と籠池氏が)一緒に練り歩いていた」
ちなみに、このW選挙の年、籠池理事長は小学校の設置基準緩和を大阪府に要望している。
そして、元秘書は今回の小学校認可の件について「力添えは当然あったのでは?」「『(籠池氏を)全く知らない』はあり得ない」「畠さんは“人情を大事にする”ので頼まれたら引き受ける」「籠池さんからの頼みは引き受ける」「松井知事は大先輩からの紹介を断れない」と語ったという。
これはいったい、どういうことなのか。事実であれば、やはり籠池理事長が答弁したように、松井府知事は畠氏と深い関係にあったことになる。とすれば俄然、その畠氏を通じて籠池理事長から松井府知事に何らかの働きかけがあった可能性も高まるだろう。
しかも、実はこの畠成章という元大阪府議の名前は、今回の証人喚問で初めて出てきたことではない。籠池理事長の長男・佳茂氏が、先週発売の「週刊文春」(文藝春秋)3月23日号のなかで、畠氏の名前を挙げ、このように語っていたのだ。
「父は(自分に)バッチをつけさせたかったんだと思います。私が三十一歳の時、畠成章先生(元大阪府議長、故人)の後釜で(二〇一一年の)府議選に出ないかという話がありました。(略)其の頃、大阪維新の会が躍進しており、私は維新から出馬できたのですが、気持ちの整理がつかず断りました。この選挙で畠先生の後継の維新議員が当選し、父から『お前、アホやな』と言われました」