「(トランプが米軍駐留に)感謝するということは、これ以上、駐留経費を払えとは言ってこない。(トランプには)いままで言ってきたことを訂正する勇気があった」
「駐留経費の問題は解決しちゃったんです」
楽観主義にも程があるだろうと思わざるを得ない解説だが、これにはさすがの石原良純も「あの短い声明でそこまで読み取っていいの?」と疑問視。しかし山口氏は「完全にそうですね!」と言い切ってしまった。
また、山口氏は、安倍首相は今後の外遊先から「トランプのことを教えて!」と引く手あまたなのだと話すと、「トランプさんに世界情勢を教えて、世界にトランプさんを伝えるという不思議な役割になっている」と、満面の笑みで紹介。そのことの何が誇らしいのかさっぱりわからないが、ほかにも「トランプさんの頭にはかなりアジア保障環境、世界秩序があって、それを安倍さんとやりとりしたかったということが結果的にわかった。(ゴルフ中は)中国・北朝鮮の話はかなり突っ込んだ話をしています」と、暗に“トランプは中国との関係より安倍首相を選んでいる”とほのめかした。
挙げ句、ゴルフでマスコミの取材をシャットアウトしたことの理由を、こう明かしたのだ。
「せっかくふたりきりのところをセットしても、読唇術をたとえば北朝鮮とか中国にされたらヤダなと思うと心置きなく喋れないから、そのための配慮だった」
いつも安倍首相になりかわって中国脅威論を垂れ流す役割を担う山口氏だが、こんな陰謀論めいた話までテレビで披露するとは……。もはや信奉しすぎた結果、ついには安倍首相が乗り移ってしまったのではないかと思うほどだ。
それは田崎氏も同じだ。『ひるおび!』で同じく解説者として出演した海野素央・明治大学教授は「民主党の下院議員は安倍首相をKiss-ass(ケツ舐め)外交、トランプを“追従した”と見ていた」と解説するなどしたのだが、こうした他のコメンテーターの厳しい見立てに田崎氏は「僕ひとり、まともなんじゃないかな」と批判した。