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宮根誠司や木村太郎らが反トランプデモを「民主主義否定」と攻撃! 選挙結果に黙って従うのが民主主義だと勘違いするバカ

 つまり、デモや抗議活動というかたちの直接行動は代表民主制の欠点を補完するものであり、デモを否定することは民主主義を否定することにほかならないのだ。

 実際、2011年以降に世界で起こったデモは、代表民主制の欺瞞を暴くものでもあった。新自由主義の蔓延によって富の権力が集中するなかで、格差は広がり、福祉予算は削られ、失業率は高まった。そうした政治のあり方に抗議したのがスペインのプエルタ・デル・ソル広場を占拠したデモであり、経済界と政界を否定したのがアメリカのオキュパイ・ウォールストリートだった。そして日本における反原発デモ、安保法制反対デモもまた、代表民主制のなかで排除される市民の危機感が高まった結果、生まれたものだ。

 そうした市民の声を「反民主主義」と捉えることは、まさに代表民主制を奴隷制にまで引き下げる行為である。

 しかも、差別主義者のトランプに抗議するアメリカ市民を貶める日本の報道を見ていると、この国でもヘイトの是認が助長されるのではないかと不安を覚えずにはいられない。事実、トランプが打ち出している移民政策に対しては、「日本も在日を叩き出せ」などというヘイトスピーチがネット上で躍っている。

 そうした意味でも、はっきりと反トランプデモは民主主義に則った正当な権利だと強く主張する必要がある。そして、トランプの差別主義を、アメリカ市民とともに世界中が抗議しなければならない。
(編集部)

最終更新:2016.11.16 05:19

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