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自民党から出馬、SPEED今井絵理子の会見にはため息しかでなかった…安保法制批判は撤回、基地問題はごまかし

 今井は会見で「山東(昭子・参議院議員)先生からのお誘いを受けて、山東先生の人柄や思いに共感して(出馬を)決めました」と話したが、これはあくまで表向きの話であろう。というのも、今井の所属事務所・ライジングプロダクションはバーニング傘下のプロダクションのなかでも政界との関係が根強く噂されてきた事務所。実際、同じライジング所属の安室奈美恵が沖縄サミットのイメージソングの歌手に選ばれて各国首脳の前で披露した際も、小渕恵三元首相との癒着が指摘され、2001年に創設者の平哲夫氏が脱税で逮捕されたときも暴力団とともに、政界への資金流入が取り沙汰された。

 そんなライジングの政界人脈のなかでももっとも深い関係が囁かれていたのが、加藤紘一氏。前回お伝えしたように、今回の今井の出馬には加藤氏のかつての子分である谷垣禎一幹事長が加藤氏時代からのライジングとのパイプを利用し、今井獲得のために事務所へ圧力をかけたと見るのが妥当だ。谷垣幹事長は今井の出馬が一部メディアで取り上げられた際に「SPEEDって何?(と家族に話して非難された)」ととぼけてみせたが、そんなことはないはずだ。

 それに、SPEED解散以降、仕事が激減してしまった今井にとっては、政治家への転身は願ってもない話。信条に反してしまったとしても、背に腹は変えられないのだ。

 だが、節操がないのは無論、自民党のほうだ。安保法案に反対の立場をとった芸能人を“あえて”取り込み、基地問題で反対の声が高まっている沖縄に狙いを定め、辺野古への基地移転を強行するべく知名度の高い芸能人を利用しようとする……。ほとほとうんざりさせられる話である。
(水井多賀子)

最終更新:2016.02.11 05:09

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