フジテレビジョン公式サイトより
「振り返ればテレ東」どころか、テレ東にも追い越されてしまった──。ついにフジテレビのゴールデンタイム週間視聴率(11月23~29日)が7.6%という末期的な数字を叩き出し、8.0%だったテレビ東京に敗北を喫したのだ。
年末年始にも不安が残る。29日、31日には新格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND‐PRIX 2015」を中継するが、格闘技ブームも去ったなか、これを目玉にするフジの時代錯誤な編成には疑問の声も。さらに元旦の夜は『オールスター対抗歌合戦』という何の目新しさもない残念企画で、唯一の頼みの綱は今月25日からの『全日本フィギュアスケート選手権2015』の中継のみだ。
このように、フジがキー局最下位となった原因のひとつは、人気番組をつくり出せない企画力の劣化だ。だが、現場に企画力がないわけではないらしい。現場が踏ん張ろうにも、亀山千広社長を筆頭にした幹部たちの“石頭”がそれを打ち砕いているようなのだ。
その実例が、テレ東のヒットドラマ『孤独のグルメ』をめぐる、フジの失態だろう。じつは『孤独のグルメ』は当初、フジに企画がもち込まれていたという。そして、テレ東でヒットするや否や、フジ幹部が口にした一言とは──。
フジ凋落を物語る一例といえる話だが、過去にこの問題を取り上げた記事を以下に再録したい。ちなみに、テレ東は元旦の夜にも『孤独のグルメ』スペシャルを放送する予定だ。
(編集部)
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いよいよここまで来たか──。フジテレビの2015年9月期中間連結決算が発表されたが、ついに開局以来初めて営業利益が赤字となったのだ。
この結果は冷静に考えれば「さもありなん」だろう。ドラマ、バラエティ、情報とすべてのジャンルで低視聴率続きだったフジが「背水の陣」で行った4月期の大改編はことごとく失敗。肝いりではじめた『直撃LIVE グッディ!』『みんなのニュース』はもちろん、新規バラエティも軒並み惨敗し、10月期改編番組も低空飛行。“何をやっても当たらない”という目も当てられない状態になっている。
そんななか、フジの末期的状況を物語るニュースが報じられた。それは今年、お台場のフジテレビ社屋の敷地内につくられた「テレビの泉」なる噴水をめぐる“疑惑”だ。